セミナー「虐待を未然に防ぐ基礎講座」

この講座は私にとって絶対に必要と考えていました。

試験で五大虐待を答えなさい。。と言う問題があってそれを答えるといったような為の勉強ではなく、私自身がその後大虐待の虐待をされてきた経験者であるという事で虐待がどういうことなのか?私はこの体と脳が知っているのです。虐待とは?その手練手管を体験を通して知ってしまっている!自分が絶対に虐待をしないという保証はどこにも無いのです。後藤さんや吉田さんに切れて嚙みついたように普段は隠している大きな牙を私は持っている。又、時にはそのくらい強気でないとこの人生生き抜く事などできなかった!ともいえるのですが。。。

どうやって未然に防ぐのか?は絶対に知っておかなければならないと考えました。


<身体的虐待>

幼少期から理不尽な事で、父親から「一尺の物差し」や「テニスラケット」で殴られる。勿論素手でも殴られる。投げ飛ばされる。蹴られる。髪の毛を持って引きずり回される。等。


<精神的虐待>

殴られる時の常套句「手が腐る」「あの女が産んだ子だ」「お前はダメな人間だ」「ダメな人間と言ってみろ」人前で「死んでみろ」「私はバカです。と言え!」等数え上げたらキリがない。


<ネグレクト>

母親は私に無関心ではなく干渉の仕方が歪でしたが、食事を作らないのです。今の様にグルメな時代では無かったので、幼少期の大半はお菓子を食べて過ごしていました。たまに近所のオバチャン家(他人です)でご飯を食べたり。。と人の顔色を見る性格の構築にも繋がっています。


<性的虐待>

具体的にはエグイ話です。言うまでもありません。父親からの虐待です。私は父親の介護中、五十歳を過ぎて初めて自発的に心療内科と機能不全家族専門の精神科を受診しましたが、私への性的虐待は五段階の「五」。。重度という事らしいです。

又、他者からの経験者(レイプ被害経験者)でもあります。


<経済的虐待>

私が精神的ノイローゼ(当時の表現ですが、当時病院へは行っていません。)もし、行っていたら、今で言う境界型パーソナリティ障害か、解離性同一障害の一歩手前辺りの診断名は付いたと思います。家に引きこもり、ピアノにキリで「ダメな人間」という文字ばかり掘っていました。十八歳の時です。そんな頃性的虐待は終わり、専門学校という餌を与えられたのも束の間、家での台所使用禁止、風呂使用禁止、学費は自分で払え。水道を使って良いのは朝顔を洗う時だけ。といった虐待。。当時父は高級車BMWからベンツに新車で乗り換えていました。日本ではまだベンツやBMWがほとんど走っていない時代でした。


さて、授業ですが、

子供への虐待と高齢者への虐待であえて違いを言うなら、家族からの虐待の場合はたとえ瞬時であっても意図する虐待がほとんどで子供に対する場合とほぼ同じなのかもしれませんが、介護者からの虐待の場合、意図しない虐待というものも存在します。

例えば忙しい状況の中で呼ばれた場合、どうしても待っていただかなくてはならなかった場合、「ちょっと待っててね」これでは不十分ということで、きちんと相手が聞こえる環境で概ね何分ぐらい待つのかを提示して伝え、且つ、きちんと伝わったのかどうかの確認をしてから立ち去らないといけない。でないと無視をした事と同じだそうです。

他にも色々な事例があってそれらを各テーブル毎で話し合い、この事例の中にはどんな虐待が潜んでいるか?意図する場合、意図しない場合、などを話し合い、自分の事業所ではどうか?等ワークをしながら勉強した事は有意義でした。


で、私が一番聞きたかった事。。どういった場合、どういった人、が虐待に発展しやすいのか?どのように予防すればいいのか?ですが、定義は無いそうです。

誰にでも起こり得る。だから各事業所で時折、ワークをして話し合ったり、アンケートをとったり、そういった事に取り組んでいるか?否か?昨今虐待の事件にまで発展した経緯を調べると、「ああ~~やっぱり!」という組織なのだそうです。事業所毎で職員同士のいじめがあったり、虐待について話し合っていなかったり、介護の基本であるチームコミュニケーションが欠けていたり、私は絶対に虐待なんかしない!といった思い込み。。これらが一番危険なことなのだそうです。

そして記録を取る事。。虐待に関してだけではなく、事故というものもあります。利用者様が転倒したり、暴れたり、等と虐待だと認識できなくても、ミーティングの結果、これは意図しない虐待にあたるのではないか?そう言った事も含めて記録する事。。それら改善策も記録する事。。こうやって初めて虐待を防ぐことが出来るということになるそうです。チームコミュニケーションはかばい合う事をいうのではない。正直に反省すべきは反省として記録に残す事。。これを肝に銘じなくてはいけない。。


他にも虐待防止法に関してや、様々、丸一日勉強して有意義でした。


我が勤める事業所は?と言うと、アンケートはありました。。ほとんどが自分は虐待を起こさないと思い込んでいる。と聞いていました。私はそのアンケートに不安だらけなので、あり得ると正直に書いていましたが、本当に少数だったようです。一番怖かったのは、仲間はする可能性があるのに自分は無い。。と書いた人。。一番危険だ!と宮本さんが嘆いていました。

話し合いはミーティングであるにはあったのですが、みんな黙って沈黙して聞いているだけで、あれでは話し合いにならないから、今度は事例をプリントしてワークをなさったら良いのでは?と私は言っておきました。


デイサービスはある意味、書いて字のごとく、デイ、、すなわち夜勤はありません。今のところ、私の勤める事業所はそれだけが救いなのかな?情けないな。と思いました。

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