学ぶ楽しさ
愈々、待望の学校生活の始まりです。
学校と行っても本社の会議室で行われるのですが、重たいテキストを持って満員電車で通う。。どこか懐かしさを感じるとともに、学生時代、とても学ぶ環境になかったなぁと複雑な思いにかられた。
当時、私が十一歳の時、母が医療過誤で亡くなった際、遺言をされていて、その後、私は歌手にならねばならないとした呪縛を抱えており、父からの追い込みや暴言、それに理不尽な暴力も激化していた。。
本を読もうと思ったきっかけは何度かあったけれど、中学生の時、学校を退職される英語の先生がクラス全員に亀井勝一郎の「愛の無常について」と言う本をプレゼントしてくださり、読んでみて難しいなと思いつつも、ページをめくり始めた時の事、父が帰ってきていきなり暴言が始まった。
「お前何しとんねん。歌手にならなあかんのに何を気取って本を読んどるんじゃ!」と言うや否や、その本を奪い、真っ二つに割いて、私の顔に投げつけました。まぁ、そのほかにも色々と。。。
今は、平和だなぁ。旦那さんは君が勉強するなんて、「僕はうれしい。」と言ってくれるし、学校と、仕事と大変だろうと家事も手伝ってくれる。家でテキストを開いていると、何だかニヤニヤして「いくつになっても勉強しようとする君は素晴らしい。」などと煽ててくれる。ありがたいなと感謝していました。
授業では、介護保険制度についての条例や、保険制度の今までの歴史、それぞれの理念、意味などについて、心と体のしくみ、病気とは?老人とはどういったものか?、認知症に関する事、ご本人に対する身体的介助、精神的介助、看取りの時のケア、利用者様に対するコミュニケーション、職員同士のコミュニケーション、
ご家族様へのケア、障害を受けた方の段階的心の在りよう、虐待について等盛りだくさんで、まともに勉強したなら週に二日、たった二か月で覚えきれる分量ではありません。
今回の二か月後の試験は試験直前の一時間前に出題箇所を教えてくれるという生易しいものですが、二週に一度、レポート提出があって、そこで合格点を取らないと授業の先を学べないというシステムで、否が応でもレポートの為勉強せざる得ないというものです。
最後の試験で落ちた場合、追試日があって、その追試日は受かるまで追試。。
要は五択の問題で落ちたら四択、又落ちたら三択。。といった甘いものです。
ただ、追試になるのはみっともない。何としても最初の一発で合格したい。。
レポートもちゃんと提出したい。。
テキストを読めば読むほど、このテキストは今後仕事をするうえでバイブルのようなもの。三年後の国家資格を目指すにしろ目指さないにしろ、介護の仕事は条例や新しい情報には敏感にならなくてはいけない。一生勉強だなと思った。
そんな中、虐待についての項目で目が留まりました。
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