花葬

作者 黄間友香

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★★★ Excellent!!!

《花》は麗しく咲き誇り、萎れて散りゆくもの。
嘆けど咲き続ける花は無し。

なにげなく読みはじめましたが、いやはや実に素晴らしい小説でございます。とある遊郭の女郎たちの人生模様が洗練された文章で綴られ、読み進める手がとまらなくなりました。
女郎のたどる人生は、着物やかんざしで飾りたてた其の姿のように華やかなものではないけれど、底知れない闇のなかでも背筋を伸ばして生きようとする、女の矜持はさすがと驚嘆せずにはいられません。
物語はあくまでも、ひとりの《女郎花》を主軸に進んでいきますが、群像劇に近いものも感じます。
これからどのような展開になっていくのか。
期待しながら待っております。

★★★ Excellent!!!

どうやら江戸らしい時代の、廓を舞台として物語が進んでいきます。すべての女性たちが花の名で呼ばれる遊郭で、主人公は名前を奪われ「女郎花」と呼ばれることになります。(それにしても秀逸なネーミング!)どうやら公家出身らしい女郎花。
そして個性のくっきりと描かれた女性たち。残酷な環境が淡々と描かれ、今後の女郎花の人生の暗さがほのめかされます。

話はまだ序盤ですが、先がとても気になります。