参 百合

参章

朱、黄色、橙。艶やかな朱花ノ都により一層色が加えられた。


人々もその色に心なしか浮かれているように思う。


秋、それは人が一番歓喜し、祝う時。


花はただそれに寄り添い、人々の願望をすくい上げて心の奥でほくそ笑む。


此処一番の稼ぎ時、男どもに凭れ掛かりやいのやいのとそそのかす。


狭い柵のその中で、秋を感じるのは銭の音のせいか。

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