壱章

その後、三好屋徳兵衛の名が、商人としてではなく字書きとして名声を得るのは

また全く、別の話



印の付いた白き脚が、その好好爺を一介の男に返し

そして絵に息を吹き入れる

朱花ノ都の朱の檻から出てきた

うら若き美の結晶に

その都を知らぬ群衆さえ

感嘆とする

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