このあらすじ紹介から誰が想像できようか! 切なさに目頭が熱くなる、大人のためのヒューマンドラマです!
文体も、ニヤリとするほどアップテンポで笑いに満ちているのに、やはり優しくて親しみがわく。
どうぞこのギャップに、皆様ガツンとやられてしまってください!
実に良いですね、ヴィジュアルヴォーカル崩れという設定。彼の芸能界かいくぐりドラマにも噴き出すほど。
作品の裏に流れる重厚な設定と、表面で揺れる不器用な家族愛。まさにバンドミュージック。深みがありますねw
静かなナンバーも、グッとくる名曲。奏さんの不器用さ、そうなった理由についての思い当たりに、目頭が熱くなりました。
楽しくて感動して。そんな素敵なライブを堪能しました! モッシュの海にダイブさせていただきました!!
最高に輝いてるぜ! ナルシーーーーーっ!!!
ホームドラマもの。
こういう女の子とおっさんの話、私弱いんですよ。う〇ぎドロップとかば〇かもんとか甘〇と稲妻とかとか。年の差がある男女の話が大好き(変な意味ではありません)ですので、この作品は自分の好みに合致していてとても楽しく読ませていただきました。
この作品は、亡くなった姉の一人娘と元ヴィジュアル系のタレントが料理を通じて歩み寄る物語。登場人物がコミカルで読んでいて楽しい反面、ストーリー自体は至って真面目ないい話です。笑いと感動を同時に楽しめる素晴らしい作品です!
人に勧めたくなる、そんな作品でした。面白かったです。ごちそうさまでした!
かつてのバンドマンが共に暮らすのは、亡き姉が遺した一人娘。年月を経れば、彼女も成長し、主人公はすっかりコミュニケーションのやり方を忘れてしまっていた――――これは、そんなある日のお話。
男の不器用な想いを包み込むのは、ほろりと苦いピーマン。そして、微かに感じる涙のしょっぱさ。
愛ある料理には、きっと言葉だけでは伝えきれない想いが宿るのでしょう。それは時に心を映す鏡であり、手間暇かけて綴った手紙のようなものでもあり――――
今夜の夕飯は誰に食べてもらおうか。
一度でもそう考えたことがあるなら、お勧めの一作です。きっと、その意味を思い出せるでしょうから。
やけにテンションが高い小説紹介文を読み、「大丈夫かな、これ?」と一抹の不安を抱きながら本編へ――。
今流行り?の歳の離れた男女の同棲もので、興味津々。この手の小説は、大概、その人間関係に重きを置かれるのが特徴だと思っているのですが、こちらの小説もそこに主軸を置いていますね。
姉の娘である、愛想のない奏ちゃん。しかし、主人公の成瀬川成志がピーマンのハンバーグ詰めを作ったとき、二人の関係は大きく変わりだす――。
元ヴィジュアル系バンドだったという設定をうまく生かした、料理の際の言葉攻めかのような呟きは最高。成瀬川成志は、芸能界での自分の売り方を熟知していますね(笑
あと、顔の見える野菜に写真を使われた件も個人的にはヒット(笑 消費者としては安心感ありますよね、あれ。
最後に――。
いやー、本当にひでー歌だわっ!!
元ヴィジュアル系バンドのボーカル、現タレント兼料理家の主人公と、そんな彼の亡き姉がのこした一人娘とのハートフルコメディなんですが、文句なしに面白い。
共同生活を送るだけの二人。年頃女子特有の冷めた感じかと思いきやの感情の発露には心を締め付けられました。
しかし、この作品、設定や構成だけが魅力ではありません。テーマはウマイ話、そこのテーマを実に生き生きと、よだれを誘う表現には脱帽です。料理の描写や、行程を見せる表現は難しいと思うのですが、楽しみながら鮮やかに見せてくれています。
料理を作るコツは、魂の限りにシャウトして、相手への愛で溢れたレシピなのかもしれません
タレントが主人公というのが、まず物珍しくて目を惹かれました。
ビジュアル系バンドから料理タレントに転身なんていう、いかにもおかしみのある設定も妙味です。
死んだ姉の忘れ形見(姪っ子)を扶養しながら、日々タレントとして料理を紹介する生活。
でもそれは、ほとんどが姉貴の残したレシピばかりで。
姉の受け売りで仕事を続ける主人公を、冷ややかに蔑視する忘れ形見……。
二人の静かな軋轢、すれ違い、葛藤のせめぎ合いが、これでもかと読み取れるんです。
描写自体は少ないです、最低限です。字数制限が厳しい中、ギリギリまで削ったことが伝わります……でも。
でも。
こんなにも感情があふれている。
料理のちょっとした筆致から、タレントのキャラ性から、会話の微妙な言葉選びから、どうしてこんなにも気持ちを読み込めるのか。
ピーマンという「ほろ苦い」小道具、そっと触れたレシピノート、忘れ形見が心を閉ざす理由、そして心を開く瞬間の口調、涙、情緒……。
人はたった数千字で、これほどの心境を「盛れる」のか。
もう、本当に満腹でした。
最後のカラオケパートは蛇足かなとか思ったりもしましたが、それは誤読でした。かつての自分のヒットナンバーを揶揄することで、新しい自分の始まりを宣告する、とても愛に満ちたシーンでした。
主人公とヒロインの対比が美味い……じゃない、上手い。
甘味と塩味のバランスが堪らない。
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