まずは、エッセイのタイトルが衝撃的だった。
性的虐待……、その意味をわたしは知っている。それでも、読み進めるのに、身体は震えた。
父親が、娘にする虐待の中では、もっとも最低なものだと思っている。
娘の尊厳は、父親によって蹂躙され、拒めば誰かが犠牲になると、脅迫され、恫喝される。
年端も行かぬ娘が、その行為の本当の意味も理解できずにいるのをいいことに、秘匿する様に唆す。卑劣にも程がある。
そんな日常の中、この著者さまは、よく耐えきったと思う。がんばってきたと思う。
こんな経験などない、わたしの言葉は軽いかもしれないけれど……。その分、これから、もっと幸せになってほしいと願ってしまう。
この、重いテーマのエッセイ、皆さまにも読んでほしいとは思う。
著者さまのあらすじにもあるように、身近でも起こりうる話。そして、どこかで、声も上げられず、唇を噛んで屈辱に耐えている女の子がいるかもしれない……という話だからだ。
だからこそ、皆さまの責任と覚悟の上で、読むかどうかは決めてほしい。決して、気持ちのいい話ではないのだから……。
わたしは、この父親は絶対に許さない……。
とにかく重いテーマであり、そして分かりやすい文章。
現実にあるんだと思い、そして不謹慎ながら脳内で作った妄想ストーリーかなとも思ってしまう。
だが、この話が本当の話ならば作者さんは壮絶な経験をされたのだと心が痛くなります。
打ってる途中にも泣きそうになりながら書いてるのかと想像できます。
鮮明に書かれているのが、また素晴らしい。
ユーザーネームにも意味があったのですね。
カクヨムに登録する前に全話読んだので2017年頃です。無料で読めることにも感動を覚えます。
私の小説の過去編にも性虐待を取り扱うので参考にはなります。とにかく、私の小説も重い話です。いじめやら自殺やら。