四十六:逃避行

 ――見られている。

 ロープウェイで二十分ほど下り、尾白山の駅に降り立ち、いざ行かんと駅をで。瀟洒な鉄のアーチを潜って早三歩、ニトの数歩後ろを歩くアザレアが、まず感じ取ったのは人の視線だった。

 イメージ通り満開の椿が咲き誇る中、路地の間や半開きの扉から、アザレアのみを狙って数多降り注ぐ。いずれも害を成そうといったものではなく、ただ観察するだけだ。それでも、じろじろと見られては居心地も良くない。

 すすす、とさりげなく歩調を早めてニトの隣へ。少女に突き刺さる視線に気付いてか否か、何も言わず聞く体制に入った彼女の、鴇色ときいろに塗られた目覚まし時計の頭へ、アザレアは潜めた声を投げかけた。


「これが“名家”って人達ですか?」

「んー? んー、多分これは華神楽の方だねぇ。まあ、ヤクザもんだけど古い組織だしぃ、名家の膝元ひざもと一般人こっちに手ぇ出すほど馬鹿じゃないからぁ。そーね、安心していいんじゃなぁい?」

「やくざなんですよね?」

「ヤクザだねぇ」

「……大丈夫なんですよね?」

「だぁいじょうぶ平気平気ぃ。ヤクザっつったってさぁ、やってるのは同じヤクザから拐取かいしゅしたりとかー、裏のちょっと色っぽい見世みせからミカジメ回収したりとかー、まあそう言うのだしぃ。こっちには関係ないよぉ」


 ひらひらと手を振り振り、ニトは至って呑気なもの。しかしながら、あまりにも呑気な口調の言葉はいささか信用しがたく、アザレアは鳶色の視線を彷徨わせて、少し後ろを警護するように歩くベルへと助けを求める。一方のベルはと言えば、道の両側に咲き誇る紅い椿の花を眺めやるばかりで、物殺しと視線を合わせようとはしない。放り投げられたのも生返事であった。


「んー大丈夫だろー」

「ちょっと、ベルさん!」

「大丈夫だっつってんだろー? さっき言った通り、華神楽は古い保守派の裏組織だ。洞臥ほらぶせやらつぐみやらみたいな急進派と違って、堅気カタギにゃあんまり関わんねぇ。んで、ニトちゃんは堅気、俺も堅気だしあいつらの知り合い、アザレアちゃんも勿論堅気で俺の友達。……これで襲えって方が無茶あるぜぇアザレアちゃんよ」

「そう言うものですか」

「そう言うもの。この俺サマが保証しちゃるぞ」


 な、と強い語調で念押し、首を傾げると同時、からんころんと鐘の音が二度。一拍遅れて、頭の重さに引き摺られた首から下が大きくたたらを踏む。これは転ぶか、と身構えかけたアザレアは手で制し、鐘楼はすぐに体勢を戻すと、ケラケラとからかうように笑ってみせた。

 いくら鉄の塊で重たいとは言え、流石に自分の頭だ。まさか首を傾げただけで倒れるほど馬鹿ではないし虚弱な首から下でもないし、別に体調が悪いわけでもない。昨日の接吻は高所から飛び降りた拍子に泥濘ぬかるみで足を滑らしただけであって、断じて己の不慣れではないのだ。

 おどけた仕草で頭の位置を戻し、再び鐘の音を二度鳴らす。同時、彼方此方に息を潜める者どもを牽制するように視線を巡らせ、一周。元の位置に戻ってきた、刹那――

 視線の終点にいた男が、血煙を上げ仰け反った。


「――な、」


 ベルの掠れた声を掻き消して、火薬の弾ける咆哮が二度。

 向けていた所と反対の窓から、二人分の短い断末魔が聞こえてくる。咄嗟に振り向けば、胸を押さえた男が、バランスを崩して窓から落ちる所。ゆっくりと重力に引かれていくその様を見届ける間もなく、更に二発。今度も意識の外から響いた銃声に混じり、血の絡む咳と何かの倒れる音が聞こえてくる。

 三秒にも満たぬ短い間に、五人。これほど銃撃に長けた者など、ベルは知らない。知っていたとしても、それは故人の話だ。ならば一体誰が、斯様な惨状を作り上げたのか。

 見つかるはずのない答えを探し、記憶を掘り起こそうと思考回路を巡らせた――ことこの場に於いて、ベルの取った行動の内間違っていたものを挙げろと言われたならば、それはこの一つに限るだろう。


「に、がっ」


 今度は、一度。

 間を置かず、融鉄で満たされたような烈しい熱が、右胸を打擲ちょうちゃくした。

 遅れてきた激痛と衝撃に全身が統御を失う。直立を保てず、石畳の上へ崩折れるように膝を突いた。呼吸が荒れ、心の臓が跳ね上がって、理性を束ねる意識の糸すらも、脈打つ度に迸る痛みと熱に掻き回されてゆく。

 酷く喉奥が苦しい。何とか取り払えぬかと一度咳き込めば、思った以上に大きな質量を持ったものが喉を通り、濡れた音を立てて石畳を赤く染めた。己が血をぶちまけたのだと気付いたのは、霞む意識を貫くような血生臭さのせいだ。

 ――誰かに、撃たれた。

 最前の疑問も相俟って混線を極めた思考回路、その千々と乱れた線が何とか正常に繋ぎ直され、辛うじて事実に行き着いたベルは、周囲の状況を確認するよりも早く声を上げていた。


「早よ、逃げぇやッ! げほっ……!」


 渾身の力で放った激声が、果たして己の望むものの耳と心に届いたか。石畳から視線を上げられなかったベルが見届けることは、遂に出来なかった。

 慣れたはずの頭の重さが、今ばかりは恨めしい。血は止め処なく溢れ出して喉を塞ぎ、胸に空いた穴から零れ落ちて、力と熱までも一緒に漏れ出して止まらぬ。視界は見る見る内に暗くなり、今やまともに石畳の模様すら見えない。何とか保っている見当識けんとうしきも、直に失われることになるだろう。

 だが。しかし。


「待てや、こんクソ……」


 己の隣を歩き抜けようとした足音を聞き取ることは出来たし、その服の裾を掴んで引き留める力だって、十分に残している。余力と気力と命の分配など、十五世紀近く生きてきたベルには造作もないことだ。

 しかし、そうして引き留めた何かは、彼の予想よりも遥かに冷静で。それ以上に冷酷だった。

 服を掴んでいた指に、熱を持った塊が押し付けられる。これは不味いと直感するよりも早く、銃声。同時に、親指と人差し指の感覚が、焼けた火箸を押し当てられたような熱に弾け飛んだ。


「――ッがァ゛!?」


 遅れて、痛み。容赦無く神経を灼き苛む烈しさに、喉奥から濁った悲鳴が飛び出る。指先は物理的に消し飛んでしまったのか、籠めていた力は意志に反して何処かに霧消し、掴んでいたはずのものがあっさりと指の間をすり抜けた。その隙にと遠ざかる足音と気配が、流血と激痛に暗転しかかった意識を繋ぎ留める。


「こ、んにゃろォオッ!」


 言うことを聞かない足を石畳に噛ませ、残った片手で限界まで上体を起こして、ベルは全力で跳んだ。

 然れども、腕程度で稼げる高度など知れている。地を這うように、鐘楼の屋根や瓦留めを擦りながら、繰り出された体当たりは無様極まりない。しかし、それでも誰かの足を巻き込んで、同じ無様を味わわせることには成功した。どさり、と重いものの倒れ込む音と、頭でもぶつけたか、木箱を叩きつけたような音が路面を叩き、遅れて押し込めたような吐息が転がり落ちる。どうやら、かなり情けない姿で転んだらしい。

 してやったりと心中で笑いつつ、無事な右手と指二本欠けた左手で、触れたものを抱え込む。太さからして男性の脚と予想。胸から溢れる血を擦りつけるように、深く強く捕まえる。


「へ、へへ……げほッ……こっちは、四桁年生きてんだ。簡単にゃ死んでやんねーぞ……」

「そうですか」


 今度こそ捉えた。そう確信し嗤うベルに対し、返されたのはぞっとするほど感情のない嘲笑。

 そして、両の肩への弾丸。


「ぎっ、がァッ」


 破れ鐘のような轟音が周囲の空気を二度叩き、無事だった右腕から血と熱が弾ける。瞬く間に両腕は力を失い、傷口を何か硬いもので踏み抉られたことで、ぎりぎり繋がっていた神経は完全に寸断された。

 力が抜ける。頭から路地に倒れ込み、最早庇うことも叶わぬ。かくも無粋を晒したと言うのに、かの冷然とした声の主は飄々と立ち上がり、己から離れていくようだ。


「無駄でしたね」


 静かな嘲りがベルの頭上から滴り落ちる。言い返すよすがもない。

 

 否、そんな訳がない。


「いいや」


 あまりにはっきりとした否定を、鐘楼は投げ返した。

 ベルは何処までも前向きにしか考えない。後ろ向きな考え事は生まれた瞬間から止めた。自在でないネガティヴなことなど、存在意義たましいが許容しないのだ。

 だからと言って、これを制圧したり排除したりするのは管轄外である。そんな事が出来るほどベルは万能ではないし、出来ているならば住所不定の浮浪者でなどいるはずもない。なれば、出来ることは一つ。渾身の力で上体を引き上げ、重い頭を首の筋肉だけで無理やり引きずり起こし、彼は真っ直ぐに襲撃者を見据えた。

 佇むは、茶色いスーツを身に纏う三十男。悠然と自動拳銃オートマチックの弾倉を替え、銃床じゅうしょうに叩き込むかのものの首から上は、白い文字盤に金の針を燦然と光らす紫檀の柱時計――つまるところベルと同じ、物。その姿は、ここ数年間で散発的に起こっている婦女暴行事件や、人物問わずに起こる薬物の乱用事件の裏に見え隠れする物の特徴と、よく似ている。

 犯人、なのだろう。突き抜けた直感と付随する諸々の感情をうちに隠し、悟られぬ程度に男の容姿を上から下までめ回して、ベルはその記憶を固く意識の底に縛り付けた。

 後は死なずに戻るだけで、此処で死ぬ気などはさらさらなく、そして己は生存力だけならアーミラリの次に負けない。そんな自信を確かに持ち、けれども勘付かれて嬲られぬよう表面は衰弱し果てた物を装って、老獪なる青年は血と共にしゃがれた声を吐く。


「まだじゃァ、このド阿呆……」

「そうですか」


 間を置かぬ胸への一撃。左胸にも穴が空き、辛うじて継げていた息が全て傷口から漏れ出していく。無論言葉も紡ぐための空気もなく、最早口答えすら許されない。

 それでも、彼が追い込まれることはない。活路を切り開くための手段と余力は、この細っこい身の中にまだ隠し持っている。そも、こんな男を前にして、一人の徒手空拳で挑むなど愚か物のやることだ。ベルは己が存在意義自在さの為ならばどれだけでも計算高くなれたし、そしてどれだけでも泥臭く意地汚い行為に手を染められる男だった。

 とは言え、この柱時計を退けるための切り札は、今は近くにない。これから、遠く三キロほど先から呼び寄せなければならないものだ。しかし、それが来るまでのほんの数分程度で死ぬほどか弱い命でもない。

 つまり、負けることのない勝負チェックメイトである。


「へへっ……は、はは、ひひひひっ……」


 自棄やけを装い溢れさす笑声。言葉もなく哄笑するベルへ、男は何を思うだろうか。

 ぐったりと路上へへたり込んだ青年の喉にゆっくりと銃口が向けられ、同時に――




 遠く遠く、響き渡る鐘の音。

 教会で使われるような朗々たるものではなく、年末に寺で鳴らされる、重々しい除夜の鐘の音色である。朝早くから掻き鳴らされるそのけたたましさは、尾白山の麓から一駅分離れ、更に道を幾本か隔てた大通りの端に立つ、古い洋館の元にも届いた。

 洋館二階の角部屋、主人の傍で紅茶を淹れかけていた物の手が、ふと停止。その首から上、側面と上面に大きな傷を刻んだ金庫の頭が、未だ続く音を探るように辺りを見渡す。しかし視界の内に納得のいく音源はなく、そして三度続けて響いた鐘の音そのものすら、結論を得る前にふっつりと途切れてしまった。

 部屋を静謐が満たす。助けを求めるように、金庫の視線が主人を見つめた。


「ベルの呼び付けだろう」


 堅く張り詰めたバリトンの主は、刃で切り刻んだような険しい顔にいかめしい表情を浮かべた、壮年の男。双手そうしゅを組み、淡褐色ヘーゼルの瞳で遠くをめ付けながらの言葉に、金庫頭の男も静々と頷く。

 かの軽薄な鐘楼頭の青年は、その手元で解決しがたい厄介事が転がり込む度に、頭の鐘を掻き鳴らして主人を呼び付ける。そんな彼とこの家との付き合いは長く、男が覚えている限りでは二百年にも及ぶ縁だ。そして、かの物が遠くから家のものを呼ぶときと言えば、必ずと言っていいほど事件の先触れか只中にいる時であった。ならば――

 再び漂う静謐を遮り、侍る金庫の男が、心中で組み上げた思考を形へ変える。即ち、着込んだスーツの内ポケットからメモ帳を引き出し、さらさらと文字を連ねて、領主たる男へ渡した。


『此方から動くべきと愚考致します。』

「そう思うかね? カシーレ」

『民に危難の降りかかるとき、これをしりぞけることが名家の役目。今がその時ではないことは、御屋形様が最もよく御存知の筈。かの方が無意味に我々を呼び付けるような物でないことは、私がよく存じております。』


 連なる文字に、当主と称された男は小さく一笑。上等なスーツに包まれた膝を一打ちして、腰を沈めていたソファから立ち上がる。

 怜悧な光を帯びた双眸が、男――カシーレを見上げた。


「命令だ、カシーレ。

『仰せのままに。』


 胸に手を当て、きびきびと一礼。踵を返し、カシーレは部屋を辞する。その背を横目に送り、淹れられた紅茶を含もうと杯を持ち上げかけた男の耳が、こつこつと控えめなノック音を拾い上げた。

 声のみで許可。少しの後、物怖じすることなく扉を開けて入ってきたのは、白と薄桃色のワンピースを身に纏う乳母車の幼女――何を隠そう、プラムである。小さな諸手に黒い受話器を抱えて、彼女は少しく不安げに首を傾げていた。


「おとーさま、レザばーやからおでんわ」

「嗚呼、ありがとう。ちなみに何と?」

「んっとね、“クロッキーくんのおやのけんでおでんわです”って」

「クロッキーの親……」


 何とも不穏な響きである。

 クロッキーの所有者おやは、病的と言わざるを得ないほど情緒不安定だ。自身の才能は誰かに取られた、そのせいで己の名声は地に落ちたと、そのような被害妄想に囚われて周囲へ当たり散らし、罵詈雑言に留まらず暴力までも他人に振るう。その暴力性は、己の経験と感情の分身であるはずのクロッキーに対してとりわけ強く、向けられる暴虐も輪を掛けて酷い。最早殺意すら抱いているであろう、そう誰もが口を揃えるほどの、激烈な否定と嫉妬がかの物の親にはある。

 度々近隣の住民やクロッキーに対して暴力沙汰を起こし、名家でも動向に神経質にならざるを得ない男。その者が、一体全体今度は何を仕出かしたものか。胸のざわめきと苛立ちを丁寧に隠しながら、男はプラムから受話器を受け取った。


「私だ」


 果たして、返答は。


“嗚呼ッ――御当主様、御助けを……!”


 老女の悲鳴の中に。




 片や。

 凶弾に倒れる間際、ベルの発した目一杯の叫声は、残る二人の婦女子を突き動かしていた。

 椿の花咲く大通りから入り込んだ裏通り、細い小路を幾度も曲がって、突き当たりが見えたと思えば壁を乗り越えその先へ。何処へ向かうかも分からぬ逃避行、その先立はニトで、アザレアは手を引かれて走りながら、複雑な道を必死で頭に叩き込んだ。

 逃げろと言われて逃げ出したものの、物殺しはあの場所にもう一度戻るつもりでいる。彼を見捨ててはいけない。鐘楼ベルはまだ還ってはならぬ物だと、来る前までは無かった六感が騒ぐのだ。

 段々と薄汚れた雰囲気が目立ち始めた裏通りを走る。辿る道程はいよいよ煩雑さを増し、走り続けて息が切れて来たことも相まって、頭の中で整理するのも限界が近づきつつあった。それでもニトの走る速度が変わらないのは、彼女も必死で周りが見えていないせいか、或いは。


「アザレア、行って。此処から先は一人で」


 ベルが稼いだ時間を、使い切る為だ。


「ニトさん!?」

「ずっと真っ直ぐよアザレア。振り向かないで、この道突っ切って。出れば名家の縄張りに着くから」

「ニトさんはどうするんですか」

「私ぃ? 私はねぇ――」


 無理に普段の口調を繕いながら、そっとアザレアの背を押す。

 稼いでくれた時間はもう少しで尽きる。敢えて華神楽の縄張りの真っ只中を通っては来たが、道中に潜んでいるであろう構成員など、今から対峙する相手がこれを逐一相手にするとはとても思えない。何処か抜け道を使って追いかけて来るはずだ。なれば、稼げる時間などたかが知れている。

 だからこそ、物殺しだけは、此処で。


「お客さんの、おもてなしよ」


 有無を言わせぬ焦りを滲ませ、低く低く転がした声に、アザレアは最早何も言わなかった。高く結び上げた髪を揺らし、双眸に不安と期待を閃かせながらも、ブーツの爪先で石畳を蹴る。一度踏み出してしまえば、後はもう駆け出すだけだ。既に切れた息をまた切らし、硬い靴底で高らかな足音を響かせて、少女の細い背は瞬く間に長い小路の奥へと消えてゆく。

 一息に百メートルほどを走り抜き、速度を緩めて息継ぎ。走り出す前にと振り向きかけて、止める。ニトの禁を破って良いことは恐らくあるまい。

 裏路地の暗がりを顧みることなく、少女は小路を駆け抜け、抜けきった、刹那。


「ニトさんッ!!」


 来し方より、銃声は響きて。

 反射的に振り返り駆け出しかけた腕を、誰かの手が掴んだ。

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