アヤカシンフォニー

作者 鉈手ココ

演奏家の少年少女の淡い感情をのせた一節。その答えは二人の演奏の中に。

  • ★★★ Excellent!!!

優れた感性を持つフルート奏者の少年と、その隣に在りたいと願うピアニストの少女による淡く色づいた青春の一節。

情景が浮かび上がるような丁寧で優しい描写により、少女の淡い感情の機微が心に優しく浸透していきます。

本作は音楽が題材となっており、ふたりの演奏する曲名が明記されています。
その本に合いそうなBGMを掛けながらお気に入りの本を読むことが好きな私には嬉しい情報。

まずは曲無しで一読。そして曲を聞きながら再読。更に再読。
結論から申しますと本作は一遍で二度、三度と楽しめる素晴らしい作品でした。
曲を聞くと作中に登場する独奏部がわかったり、その後の演奏部をアヤカはどんな感じで演奏したのだろうとワクワクすることができました。
楽曲自体も甘く爽やかに吹き抜けるフルートと、それを美しく盛りたてるピアノと作品に非常にマッチしていると思いました。

と、音楽の知識の乏しい私が色々と想像できてしまうくらい楽しい作品です。

美しいと言うにはまだ少し未成熟な二人の演奏が爽やかに心地よく心に残る一作。
オススメです!

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その他のおすすめレビュー

★★★ Excellent!!!

優しくて、そしてくすっと笑いが零れる、繊細な恋心を描いた作品です。
綺麗な文章と、絵本のような音楽表現が素晴らしく、きっとどなたでも楽しくご覧になることが出来るでしょう。そして爽やかな読後感を味わう… 続きを読む

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