アヤカシンフォニー

作者 鉈手ココ

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★★★ Excellent!!!

フルートとピアノ、才ある者とそうでない者、そして男と女。

ちぐはぐな2人の奏でる音が交錯する時、その音は過去と現在を繋ぎ、未来への扉を開く道しるべとなる。

音、そして音楽と言うものを掘り下げた、芸術と文学が融合した素晴らしい作品だと思います。

シャミナードと言う、あまり一般的でない音楽家を題材にするあたり、作者のセンスを感じます。

★★★ Excellent!!!

優れた感性を持つフルート奏者の少年と、その隣に在りたいと願うピアニストの少女による淡く色づいた青春の一節。

情景が浮かび上がるような丁寧で優しい描写により、少女の淡い感情の機微が心に優しく浸透していきます。

本作は音楽が題材となっており、ふたりの演奏する曲名が明記されています。
その本に合いそうなBGMを掛けながらお気に入りの本を読むことが好きな私には嬉しい情報。

まずは曲無しで一読。そして曲を聞きながら再読。更に再読。
結論から申しますと本作は一遍で二度、三度と楽しめる素晴らしい作品でした。
曲を聞くと作中に登場する独奏部がわかったり、その後の演奏部をアヤカはどんな感じで演奏したのだろうとワクワクすることができました。
楽曲自体も甘く爽やかに吹き抜けるフルートと、それを美しく盛りたてるピアノと作品に非常にマッチしていると思いました。

と、音楽の知識の乏しい私が色々と想像できてしまうくらい楽しい作品です。

美しいと言うにはまだ少し未成熟な二人の演奏が爽やかに心地よく心に残る一作。
オススメです!

★★★ Excellent!!!

優しくて、そしてくすっと笑いが零れる、繊細な恋心を描いた作品です。
綺麗な文章と、絵本のような音楽表現が素晴らしく、きっとどなたでも楽しくご覧になることが出来るでしょう。そして爽やかな読後感を味わうことが出来るでしょう。

いやはや、ここまで鮮明に音楽を感じながら拝読させていただいた御作品、いくつあったでしょう。
曲のイメージにぴったりな文章と物語♪ すてきでした^^
二人の対比も面白くて、そして切なくて。苦しい気持ち、いつか報われて欲しい。つい応援したくなっちゃいますね♪

素敵な作品を、ありがとうございました!

★★★ Excellent!!!

天才と平凡。
この間には本当に大きな隔たりがあって、天才の考えは理解できないことも多い。でもだからこそ、羨ましくも憧れる。

この物語は、天才フルート奏者のケイトと、平凡ピアニストアヤカの、一つの曲を通して語られる恋の調べ。

変化する心の動きがとても丁寧に綴られていて、読後感がとても素敵でした。
作中で使われている曲も、本当に素敵です。
是非聴きながら、物語に酔いしれてください。

★★★ Excellent!!!

音楽系青春もの。

天才肌のフルート男子と努力家のピアノ女子による青春ストーリーで、二人の関係が淡く描かれています。どことなく詩を読んでいるかのようなテイストで、それがまた二人の青春模様と合致しており、味わいが増している印象でした。そのあたりの表現の仕方はとてもよかったと思います。

短い作品だからこそ、その後の二人の関係がどう進展していくのかが楽しみになる内容でした。面白かったです。

★★★ Excellent!!!

天才ケイトと、秀才アヤカの奏でる淡い恋物語。
桜色の旋律が響いてくるような詩的な文体は、この作者様ならではのものでしょう。
ふたりの、じゃれあうようなかけあいも微笑を誘います。
これからもふたりで音楽を紡いでいってほしいと願わないではいられない、素敵なラスト。
まるで音楽のように美しい物語でした。
オススメです!

★★★ Excellent!!!

ずっと気になっていたのですが、ようやく読みました。
何かに本気で取り組んだ時、楽しくないことももちろんあります。でも、その中で足掻くうちに自分なりの答えを見つけた時の嬉しさってあるよなあと感じさせられました。
それとなんというか、音楽って不思議ですよね。演奏している時に抱く感情とか思い描く情景とかって、音色に影響して相手に伝わってしまいがちです。僕もピアノを弾いていたのでなんとなく分かります。だからこそ曲のイメージは技術と同じくらい大切だったりして。
そして何より、2人の間に流れる空気がゆったりとした音楽のようで、心地よかったです。楽しく読ませて頂きました。ありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

天才フルート奏者のケイトと、平凡なひとりのピアニストであるアヤカ。
単に楽器奏者同士ではありません。お互いに想い合っているのです。ところが、そんなセリフや行動も一切描かれてはいません。でも読み手には伝わってくるのです。
それは作者の、巧妙な筆さばきによるものなのです。
実に上手いと感嘆いたします。
桜の舞い散る校庭に、フルートとピアノの調べが聴こえてきます。
互いを想う気持ちをメロディに乗せて。

★★★ Excellent!!!


少女の弾くピアノと、少年が奏でるフルート。
お互いの心の在処を探すような会話。
そこには、小さな頃から相手を見つめてきた思いが、そっと込められている感じがします。
ゆっくりと桜の季節が過ぎるなか、爽やかな風が渡っていくような印象を受けました。
とても素敵な作品です。

★★★ Excellent!!!

「アヤカシ」に「妖怪ピアノ弾き」……何やらじめっとしたお話かと思いきや、飛びっきり爽やかな恋愛(未満かな?)小説でした!

アヤカとケイトの掛け合いも楽しかったです!

筆者の方が音楽に詳しいのでしょう、まるでクラシック音楽を聴いてるような心地よさでした!

エピソードのタイトルでもある「フルートと管弦楽のためのコンチェルティーノop107」を聞きながら読むのも、また乙なものだと思います!(聞こうと思えばすぐに聞けるのですから、良い時代になったものです!)

★★★ Excellent!!!

メルヘンな天才フルート王子様と、一見真面目で影の薄いピアノ伴奏女子は、白銀のフルートと漆黒のピアノのイメージそのもの。

天真爛漫に表現するフルートと、理論で武装したピアノは、合わせて初めてちょうどいい。

今だけかも知れない。
カフェオレのほろ苦さがやけに美味しく感じるような、そんな物語です。

右脳タイプと左脳タイプが非常に巧く描かれていて、大きく頷いてしまいました。
音澄……なるほど、上手い!

芸術的ライト文芸というべきでしょうか。
音楽に詳しくなくても伝わる素敵な表現が多いです。
ちょっとだけブラウン・シュガーを入れたカフェオレをお供に、もう一度読みたい作品です。