何もない夏

作者 梔子

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★★ Very Good!!

シンプルながらわかりやすくまとめられたストーリー構成で好感が持てました。

主人公のちょっとしたことミスからトラブルに巻き込まれ、困難に直面するわけですが、すごいなと思うのは視覚情報による描写を封印して、結末まで持っていったことでしょうか。
それだけに、ラストのシーンではより一層華やかな色を感じることができる素敵な演出だと思いました。

★★★ Excellent!!!

 無彩色の受験生の夏。
 アクシデントによる現実の闇。
 そして最後に色鮮やかな世界。
 この色の移り変わりが素晴らしい!
 読んでいるこちらも無彩色鬱々した気分から、暗闇の不安を経て、明るい未来を予感させる華やかな気分になっていきます。
 
 ここからどう展開していくのか……。想像の余地のあるラストも良かったです。

★★★ Excellent!!!

10代の頃にしか味わえない感性というか。読んでて、あの頃の青春というのを思い出しました。なんか可愛いというか、きれいな世界って感じだ。
ピュアな気持ちに浸りたい方にはオススメなです!

★★★ Excellent!!!

受験生の中学生が、わずかばかりの息抜きを求めていたときに起こる思わぬハプニング。

それを通じて、空白だった主人公の夏が、何色かに色づいていく、そんな予感を感じる短編です。

勉強以外のことはしてはならないという受験生が感じる抑圧感や、そのなかでせめて友達に会いたいという思い、その機会を失いたくないという焦燥感が痛いほど伝わってきます。
そして、前述のハプニングで、主人公の気持ちが溢れ出すさまは、とても繊細な感覚で描かれていて、心に迫ります。
しかし、主人公の傍らにいる少年が言葉で伝えずとも、主人公の心細さを埋めようとするさまになんとも言えないみずみずしさがあり、二人の夏がこれから始まるのだなぁ、と感じました。

ぜひ、多くの人に読んでいただきたい作品です。

★★★ Excellent!!!

「何もない夏」のはずの、受験生の夏。それは同時に中学生としての最後の夏でもある。

主人公は、そんな夏に思い出をつくろうと、友人の誘いにのって花火大会に行こうとします。
けれども、忘れ物や焦る気持ち、そんな小さな欠片が作用して、彼女は予想外の思い出をつくることになってしまいます。

それはきっと夏期講習中の受験生という立場だったから得られた思い出。
思い出がきっかけとなって受験とはまた別の実を結ぶかもしれない。
そんな期待を抱かせる、淡く瑞々しい恋のきっかけを描いた一編です。

★★★ Excellent!!!

必然が生む偶然
偶然が生む必然

移ろいやすい季節は時節を越えて
物語は無意識のうちに序章を綴る

青春の色が変わり
ほんのりと赤らむ

時は時として
今は今として

出逢いは出愛へと
微かな予感

何もない夏にめぐり愛
何かある夏にめぐり逢う

★★★ Excellent!!!

中学三年、受験前の灰色の夏休み。
クラスの友人と見に行く花火大会を楽しみにしていたのに、思いもよらないようなアクシデントに見舞われて……?

何もない、勉強一色の灰色の夏休みだと思っていたところに降って湧いた思わぬアクシデント。
そんな灰色の夏だと思っていたからこそ、あり得る話だけど普段考えもしない非日常だからこそ、心騒ぐ出会いを垣間見ました。
まだまだ芽吹いたばかりの淡い色付き。
花火のように綺麗な花になって開くといいなと、その後の未来に期待するお話でした。

★★★ Excellent!!!

せっかくの夏だというのに、受験のせいで楽しさ半減。そこに訪れたのは、遊びの誘いに対する期待感ではなく――。

続きは是非味わってください。かなりシチュエーションがリアルに描かれてますので、忘れてしまっている若いゆえの恋模様を思い出される方も多いのではないでしょうか?

ひょんなことで動き出す恋模様を綺麗にまとめられた良作です!

是非、みなさまも味わってみてはいかがでしょうか? オススメです!

★★ Very Good!!

昔に忘れてしまった恋心を蘇らせてくれる。
特殊な環境下で芽生えた恋心は成就しないと良く言われる。だが、無が有になるきっかけになるのは確かだ。この二人の時間は始まったばかり。ゆっくりと時間をかけて育てていって欲しいと思いました。
男の子が男になったとき、頼もしい大人になりそうです。
素敵な作品でした。ご一読あれ。

★★★ Excellent!!!

 主人公と少年の対比の描かれ方が巧かったです。受験生のつまらない夏に訪れたハプニング。そこで出会った少年。そして物語が動き出す予感。思わずこの続きが読みたくなる一作です。読後感がよく、胸の中にドキドキが残りました。作者の力量に感服です。

★★★ Excellent!!!

狭い空間に閉じ込められた、15歳の夏。
今この時にしかない15歳という時間を
受験にだけ奪われていることに危機感すら覚えていた。
毎日奪われていく大切な時間への焦りと
この小さな箱の暗闇に不安は必要以上に膨れ上がる。
繋いだ手から、知らない彼との青春が始まる予感――――。