第124話「タケゾウさんがぐしゃっと!」
「それにしてもこれだけ見張っているのに巣穴から出てこないな…」
「まぁケルベロスは警戒心の高い魔物ですからねー」
「それでも腹が減ったら巣から出てくるだろう?」
「魔物は何でも食べれちゃうので、巣穴の中の魔力でも食べているんじゃないですかねぇ?」
「魔力なんて食ってたら軟弱になりそうじゃないか! 仕方ない、撒き餌として我が家直伝のプロテインを使おう」
「プロテインなんて食べますかね? そんな粉だけ置かれても誘き寄せれるとは思えないんですけど」
「それじゃあヒナタだったらどうするんだ?」
「そうですね、私の手作りのお弁当に誘い出されたところを、タケゾウさんがぐしゃっと!」
「ヒナタの弁当だったら俺が手を出すまでもないな」
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