第110話「110」
「ソウタ、そんなにキョロキョロしてどうしたんですか」
「なんか嫌な予感がしてな」
「また何か悪いことやらかしたんですか?」
「おい、またってなんだよ、またって」
「悪いことといえば小学校への無断侵入とか幼女の盗撮とかじゃないですかね」
「はっはっは…太郎は俺に死ねと?」
「そんなガチトーンで言うことじゃないですよ、それ」
「たしかにさっき、小学校に無断侵入して幼女を撮影してきたばかりだが…」
「それが原因ですよ」
「なぜだ?」
「110」
「な、なんだその数字は…? 寒気が止まらなくなってきたぞ…」
「あー、たしかにソウタはやることやってますし、そうでしょうね」
「深い意味はないはずなのに、なんなんだその不吉な数字は!?」
「まぁそういう数字ですよ」
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