第100話「それは企業秘密ですよ」

「太郎は本当に便利なものを作るわねぇ」


「僕の魔道具はいわば生活必需品を目指していますから」


「家事が楽になったわ。でもどうしてそんなに思いつくのかしら?」


「それは企業秘密ですよ」


「家族なのに残念ね。あ、でも1つだけ難点があるのよ」


「ほう? 改善のために是非とも教えてほしいですね」


「太郎の魔道具に限らないのだけれどもいいかしら?」


「あぁ、そんなこと気にしなくてもいいですよ」


「それなら言うけど、魔道具って壊れやすすぎると思うの」


「そうですかね? 僕のは丈夫な方だと思いますけど」


「そうかしら? この前、自動掃除機のルンパでフリスビーしてたら動かなくなったわよ?」


「あれはフリスビーとして使うものじゃないですから」

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