第82話「玉入れの練習をしよう」

「太郎、玉入れの練習をしよう」


「…あの、姉さん。玉入れは家で練習するものじゃない気が」


「太郎ならいけるだろ?」


「いけ…ますけど。昔、そういう魔道具作りましたし」


「よし、それじゃあやるか」


 ーー


「テッテテー、実家でも玉入れマシーン」


「これ、低くないか?」


「安心してください、勝手に高さを調節してくれる機能付きです」


「なるほど。それとなんで2つ?」


「姉さんと勝負しようと思いまして」


「お、いいぞー」


 ふっ、かかったな!

 僕の方はずっと低いけど、姉さんの方は最大まで高くなるのだ。


「それじゃあ、始め!」


「よし、いきまーー」


 バキッ!


「すまん、太郎。玉入れたら壊れた」


「ま、まさか玉入れでダンクするとは…!」

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