「お兄ちゃん、犬ってかわいいよねー」

「そうだねミネルバ。犬はかわいいね」

「でもうちにはペットとかいないよねー」

「そうだね、過酷な環境だからね」

「…え？　過酷なの？」

「そうだよ？　この家は過酷な環境だよ？」

「そ、そっかー。それじゃあこの過酷さに耐えられたらいいんだよねー？」

「まぁ耐えられるようなペットならね」

「お兄ちゃん、言質は取ったからね？」

「まさかペット飼うつもりなの？」

「うん！　じゃあ連れてくるねー」

「ふぅーん、どんなペットーー」

「わんわん！」

「かわいいでしょ？」

「それはペットじゃありません。野生のユノですから元々いた場所に戻してきなさい」

「えー」

「太郎ったらケチね」

「普通の対応ですよ」

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