第43話「あ、あれはゴブリンじゃない!?」

「お前ら、ゴブリンの特徴は小柄な緑色の鬼で汚いということだ。弱いが油断するなよ」


「「「はい!」」」


「ソウタ、皆がバラバラに散らばってるんですけど」


「今からはある程度のグループに別れて狩るからな。太郎、ユノ、一緒にいこうぜ」


「そうしましょ。太郎がいたら安心だしね」


 何この信頼。


「僕なんて普通ですから過信しないでくださいよ?」


「「はいはいそーですね」」


「なんで無駄に息が合ってるんですか」


 ーー


「ふぅ、大分歩いたな。そろそろゴブリンがいるんじゃないか?」


「あ、あれはゴブリンじゃない!?」


「何!? 太郎、戦闘準備だ!」


「…いや、あれはちっさいおっさんですね」


「「緑色なのに!?」」


「ヘドロにでも突っ込んだのでは?」

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