第26話「…甘いわ」
春休みも昨日までで終わり、今日は高校の入学式だ。
「母さん、いってきます」
「後で皆で見に行くからねー」
家を出るとすでにソウタとユノが待っていた。
「おせーよ」
「すいませんね」
「別にいいわ。それじゃあ行きましょう」
ーー
「なんでこの季節にイルミネーションをするんでしょうね」
高校に向かっていると、街路樹が光の魔石で飾られているのに気づいた。
なぜこの時期にするのかは分からないけど。
「まぁ夜はきれいなんだけどなー」
「そうなんですけどね」
「…甘いわ」
「ユノ?どしたん」
「イルミネーションの縛り方が甘いわっ!あんなにゆるゆるに縛られてる木が可哀想じゃないの!」
「ユノは自分の口でも縛っててくださいよ」
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