第13話 慰安旅行当日7

宴会は楽しかった。



三浦さんの隣で飲むお酒は、とても美味しかった。俺も三浦さんも結構なほろ酔い加減で、酔ってるからであろう、太ももをボーディタッチなんかされちゃったりしちゃって…。



三浦さんに触られた太ももがずっとジンジン熱かった。



あーあ、もっと三浦さんに触られたい。



俺、相当酔ってる…俺も三浦さんにボディタッチしたい。




「三浦さん、酔ってますね、顔真っ赤っかですよ」



そう言うと俺は三浦さんの顔を自分の両手で覆った。




「俺、体温低いんです、気持ちいいでしょ?」




そう言うと、三浦さんは少しびっくりして、でも直ぐに、うん、気持ちいいと、俺の手の上に自分の手を乗せた。




そして、偶然だろう、三浦さんの唇に俺の手が当たったんだ。




いいんだ。




今日だけは、宴会だから、酔ってるから、三浦さんがノン毛で、既婚者で、俺の完全な片想だから…今日だけはいいんだ。



これを、カウントしたりしない。




もしかして、ちょっとでも、ノン毛でも、気の迷いで相手してもらえる?とか、一回位相手してもらえる?とか。



今夜の出来事を希望の道しるべに何かしたりしないんだから。




ただ、今夜を大切に宝箱にしまって置きたいと思った。

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