滝を上って龍になる

 とある由緒正しい滝がある。

 滝の前には大きな池があって、そこには大量の鯉が泳いでいる。

 池の鯉は定期的にえさをもらうことができて、そのまま泳いでいれば丸々と太るほどに成長できる。

 しかしそれは餌をくれる者達が後々に食べるためであり、鯉は食されることが決まっている。

 それを悟った少数の鯉は、由緒正しい滝に挑む。

 自らの何倍もある高さの滝を上るのは、決して簡単なことではない。上からの圧倒的圧力に押され、池へと叩きつけられる。

 しかし喰われるのは嫌だと、その鯉は何度も滝に挑む。

 他の鯉に嘲り笑われながら、果敢に何度も挑んでいく。

 すると次第に鱗が逆鱗へと変わり、ひれが翼へと変わり、口には牙を生やして体が蛇のように伸びていく。

 滝という苦行に身を置くうちに研ぎ澄まされた精神は体をも変貌させ、進化していく。

 そうして進化した肉体は滝を上り、龍へと昇華されていく。

 それがこの世の龍の祖先と呼ばれる、開闢龍かいびゃくりゅうの生まれだと言われていた。

 それから鯉の滝登りという言葉が生まれ、それは人の躍進や成長を表す言葉となった。

 だが逆に言えば、進化、躍進、成長のない生物に未来はない。

 あの池の鯉のように、自分達よりも優れた生物に淘汰されて死に逝くだけである。鯉と言う生物が未だ現存していられるのは、過去に滝を上るために進化した鯉達がいたからに違いない。

 故にこの言葉から言える教訓は、生物が生き残るためにはその種族の中で進化しようとする存在が必要であると言うことであり、人間一人一人の進化が生き残るための最大の善手であるということである。

 しかしそんな小さな進化など一掃し、すべての種族系統を俗物と吐き捨てる生物ピラミッドの頂点に立つ怪物もまたいるわけで、生物は皆その頂点に挑まなければいけない状況に陥らないようにと、必死に機会を逃している。

 それでも挑まなければいけないときは――

 ――淘汰されるか、淘汰するか。二つに一つである。

「貴様龍族か……その赤い鱗。炎帝とは血縁か? ……あの炎帝の血筋がこの程度。この体たらく。もはや恥を知ることすら許されぬ」


「同情はしない。貴様の命が尽きるのは、単に貴様が弱いからだ、俗物アリ

 周囲一帯――約八キロにも及ぶ広大な範囲。全体で三二キロ程度の比較的小さな森林地帯の四分の一が、二人の戦闘によって更地に変わっていた。

 いや、それは間違いか。

 この更地は、たった一人の天使が持つ長槍がやったもの。天使は指一本動かしておらず、ただ動かしただけで約八キロを更地に変えていた。

 長槍は傷一つなく、美しい白銀を保ったままだ。特殊能力と言えば増殖能力くらいの代物だが、炎と雷に焼かれながらまるで応えていなかった。

 それと対峙していた龍道院りゅうどういんが操るのは、元は六腕の怪物が操っていた雷霆を司る魔鎌。

 しかし元々雷霆などという神の武装に匹敵するものを操る能力が龍道院自身になく、戦闘中に度々制御を誤って自ら雷霆の衝撃に撃たれていた。

 故にもう魔鎌はボロボロで、傷こそないものの内包する魔力が枯渇しそうであった。

「その程度でよくもまぁ、啖呵を切れたな。それとも切れるのは啖呵だけか? 他は何も斬れないと見える。その程度の捌き方では、赤子すら斬れん」

「……赤子?」


「ふざ……けるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!」

 雷霆が啼き、炎が走る。

 鋭い灼熱の斬撃が地面を駆けて、その勢いで天使へと昇っていく。

 しかし間に入った長槍に斬り裂かれ、貫かれ、天使へと届くことはなかった。

 だがそんなことは関係ない。

 龍道院は龍の咆哮並みに響く絶叫で啼きながら、連続で燃え盛る斬撃を繰り出し続ける。

 その声量はついに、雷鳴を超えた。

「赤子を殺すだと?! そんなことを私がするか! 私を子供を殺せるクズと一緒にするな! 私を子供を下に見るクズ共と一緒にするな! 私を迎えてくれた子供達を……私を愛してくれた子供達を……捨てる人間と一緒にするなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「もういい、わかった」

 絶叫も咆哮も虚しく、空に届くことすらない。

 ましてやその天使の鼓膜に届きはしても、頭に届くまでに酷く改竄されていて、もうその声はただのノイズへと成り下がっていた。

「つまりは人が憎いのか。人と同じ生物として扱われることが許せんか。ドブの水を飲んで生きる生物が、醜くて憎くて仕方ないのか」

 彼女の、蔑む目は変わらない。

 彼女は最初から龍道院を人としても龍としても見ておらず、ただ一種類としてしか見ていなかった。

 故に何も変わらない。最初から、何も変わってなどいない。

「案ずるな。私からしてみれば地上の生物である時点ですべては俗物アリだ。人も龍も虫も草木も、すべて私にとって同じ俗物アリでしかない。故に安心するがいい、俗物アリ


「私は敬服もしなければ軽蔑もしない。最初から、貴様らは取るに足らない俗物アリだと理解しているが故に。大人など、字のごとくただでかいだけの人間だろうが。子供と何が違うのか、貴様に論破できるか? 俗物アリ

「子供は無垢! 大人は垢に塗れた汚い者! 子供は無邪気! 大人は邪悪! 簡単な理屈だ!」

「中身が腐っているかどうかの話か? それだけか」

 長槍が龍道院に直進してくる。

 龍道院はとっさに躱すが、突進の勢いで捲れ上がった地面に巻き込まれて自身の天地が引っ繰り返り、落ちる最中に槍の石突が叩きつけられて吹き飛ばされた。

 地面に叩きつけられ、その衝撃で潰れた臓器に溜まっていた体液が喉を駆け上がり、嘔吐を余儀なくされる。

 天使はその様を、冷ややかな目で見降ろしていた。

「中身などそうして見ない限り判断などできまい。消費期限の短いのと長いのがあるように、生物も幼い頃から腐っているのと成人になって腐るのと二種類ある。すべては質だ。それの質によって、持つ時間が変わる。どれだけ劣悪な環境にあっても生える木があるのと対照的に、どれだけ環境を整えてもまっすぐ伸びない木も存在するのだ」


俗物アリ。貴様の生きて来た環境が劣悪で、その中で生えた木々が子供だというのなら、貴様は腐っているのかいないのか……貴様、自分の中身を見たことがあるか?」

「何を……こんな血反吐見せられたって……!」

「血反吐の話ではない低俗。質の話だ。貴様はどれだけよい環境を求めている。どれだけ悪い環境の中でも、生えてみせる自信はないのか。貴様の周りが貴様の許す子供達で満たされているとして、果たして貴様は真っすぐ太陽に向かって生えられるか?」


「おまえはそれを自問し、自答したことがあるか。ないだろう、だから血反吐などに目が行く。子供が血反吐を吐けば吐かせた奴をなぶり殺し、大人が血反吐を吐けばそれを見殺す。世界が果たしてこれを無垢というのか、無邪気と言うのか考えたことがあるのか。子供を護る自身が、汚れているのではないかと怯えたことはないのか」


「ないんだろう? 今まで疑うこと、怯えることに逃げていたのだろう。おまえは子供のためなら命を惜しまない。いくらか譲ってそれを立派としよう。しかしその結果、子供を護るためにおまえは何をしてきた? 何を殺してきた?」


「おまえはその死体を見てなんと思った。なんと感じた。子供を護れてよかった。子供を救うことが、私にもできるのだなどと愚考しただろう。故に考えなかった。殺したその大人にも、その大人を愛すべき子供達がいることを」


「貴様が何故子供に固執し、そこまでの防衛本能を働かせているのかなど知らん。だが貴様は自分の周囲の子供のことを想うばかり、その子供を護るために手に掛けた大人の背後にも存在する子供に気付けなかった」


「なんと浅はか。なんと軽率。貴様は自分勝手に子供という防壁を築き上げ、剰えそれを常に自身を中心としてあるよう置き続けた。貴様は子供が殺されるのが我慢ならないのではなく、自分の周りが崩壊していくのが我慢ならないのだ。貴様を護る防壁が一瞬でも崩れれば不安を感じ、それを護ろうと自ら表に立って修復に取りかかる。なんと浅はかな働きアリだろうな」


「これらの話を踏まえたうえでもう一度だけ問うてやるぞ俗物アリ。貴様が果たして、貴様の嫌う大人達とはまるで違うと、言い切れる自信があるか? 貴様より遠くに子供の悲鳴あればその枝葉を伸ばしてやれるだけの度胸はあるか? なかったからこそ、貴様は自分が今までに手に掛けた人間を見れない、感じられない。貴様の中途半端な正義心を見た子供が、果たしてどう変わっていくと思う?」


「貴様は劣悪な環境にその身を置いている。が、貴様が護る子供にとっての劣悪な環境とは貴様だ俗物アリ。それを自覚したことが、貴様には果たして一秒でもあったのだろうかな」

 違う。

 そんなわけがない。

 馬鹿なことを言うな、羽アリ。

 言い返せそうなセリフはいくつかあった。

 だがすべて、言うより前に打ち砕かれた。それはもう、余りにも正しい正論で。

 言い返す気力すら湧かないほどに、木っ端微塵に言葉で粉砕された。

 一切の暴力な単語もなく、ただ事実のみを突き付けられた。

 自分のことなど、何も知らないだろうただの天使に。

 驚愕ではない。落胆させられた、自分自身に。

 そして初めて自覚させられた。自分がもしかして、自分の嫌う大人達と同じなのではないだろうかと。

 彼女の言う通り、自分は初めてそのことに疑問を持った。

 自分が果たして、自分の嫌う大人になっているかどうか。年齢の問題ではなく、内面の――彼女の言うところの質の問題。

 自分には子供を護る資格があるのか。

 自分には子供と共にいる資格があるのか。

 自分は今まで長い間、子供のために戦ってきた。子供のために、多くの男達を殺してきた。

 それだけではない。幼少期、自らも生きるために多くの男達を返り討ちにしてきた。

 シスターという職でありながら、殺しを行うドラゴンシスター。

 こう聞いて、果たして世界はこれを善と呼ぶか悪と呼ぶか。

 いや、いや、そんなことは――

「……関係ない……資格とか、権利とか、そんなことは関係ない! 私は私がしたいからしてるんだ! 子供を護りたいから戦ってんだ、子供が好きだから戦ってんだ! 例え私が子供達にとって悪影響だとして、あの子達のために戦うことが悪いことだって言うのか!」」


「そんなことはないはずだ! 自分には例えできないことだとしても、役に立ちたいと思う心は間違っていないんだから! それでも私が子供を護ることが、護るために粛清を続けることが罪だと言うんなら! その世界を叩きのめしてから、子供達のために戦ってやる!」

 長い台詞を並べていた彼女が、今度は押し黙る。

 だがそれは一時いっときのことで、長槍をまた厖大な数にまで増殖させると、暴風雨並みの速度と破壊力で撃ち放った。

 土煙が晴れ、もうそこが森であった原型を留められていないくらいに崩壊したその場所で、龍道院は左腕と右足を貫かれた状態で立ち尽くしていた。

 すべての長槍が引き抜かれ、統合されると同時、天使の瞳は龍道院と彼女が吐いた血反吐を同じ位に見据えて小さく吐息する。

 嘆息ではなく、厭きれるでもなく、もはや侮蔑の吐息であった。

「自暴自棄の方がまだマシだぞ、俗物アリ


「それはただ開き直っているだけだ。資格のないものが身勝手にものを進めると、必ずどこかで崩壊する。世界とは規律の元で構築されているのだ。それは貴様らのような俗物アリの身勝手で崩していいものではない。それを身勝手に崩すからこそ、貴様らは何百年経とうと俗物アリなのだ」


俗物アリ俗物アリらしく、自我を殺して我ら天界のために働き続ければそれでいい。働きアリにすらなる資格を持たないのなら……怠惰なまま、自分に死が迫っていることにも気付けぬまま、死ね」

 長槍が再び襲い掛かる。

 風切り音を立てて、もうすでに虫の息の龍道院へと走る。

 そしてそれは無慈悲にも、龍道院の腹の真ん中に突き刺さり、貫通した。

 込み上げる流血を堪え切れず吐き出し、龍道院の周囲は血塗れに変わる。

 炎も雷も出す力はなく、ただ心臓が鼓動を止めるのを待つだけの案山子に成り下がろうとしていた。

「怠惰だ、実に怠惰……生涯を怠惰に過ごした者が、より一層濃い絶望に彩られることを知らないらしい。だから貴様らは、いつまで経っても俗物アリなのだ。本当に貴様らは、我が盟友と同じ人間か? おっと……貴様は、龍との混血だったな」

 尻尾も斬り落とされた。

 鱗は剥がされ、龍の瞳にも生気がない。

 もはや龍としての一面が見られない彼女を、天使はまだ龍と呼ぶ。

 しかし彼女にとって、そんなことは些細な問題にすらならない。

 繰り返すようだが彼女にとって、人間も龍もその他種族もすべて、取るに足らない俗物アリでしかないのだから。

 彼女は天使。最高位天使、熾天使の位をそのまま名に持つ熾天使してんし

 彼女にとって、地上のすべては雑草と同じ。俗物アリと呼んでいるのだって、少しは自重しているのだ。

 現在の四番目テタルトスという友を得て、彼女は直接的にその言葉を使わなくなった。

 しかし本心から、心の底から思っている。地上の生物はすべて、取るに足らない俗物だと。

「……無駄な時間を喰ったな。これでは暇潰しにもなりはしない。やはり白雪姫あいつのような者は、もう地上にはいないということか……」


「さて、こいつがいたということは、近くに裏切り者がいるのか? 魔天使まてんし暗殺を自ら中断、しかも奴を護るため戦闘を行おうとした……明らかな反目行為。処断して構わんと見るが……俗物アリ共はこれを生け捕りにしろと来た。抑制が働いていないと見える。自ら外したのなら見込みもあろう、が……」

 そこまで言いかけて、熾天使は黙る。

 少し考えてから開いた口が漏らしたのは、疲労感を感じさせる吐息だった。

「やはり汚いな、地上の空気は。少し動いただけでこうも埃が立つ。自ら世界を破壊し規律を崩す、俗物アリの吸う空気ならば納得だが……私には、少々汚すぎる」

 貴様のその姿もな、と長槍に貫かれたまま立ち尽くしている龍道院を見て付け加える。

 その龍道院は生死の境を彷徨う中で、微かにではあるが熾天使の独り言を聞いていた。龍族の生命力と聴力の強さあってである。

 だがそれでも微かにしか物事を聞いていなかった龍道院は、次の言葉を聞き逃さなかった。

「まぁ、人間の臭いが充満した古臭い家屋の中よりかは、幾分かマシであるが」

 このとき、龍道院は思い出した。

 立て直す資金などまるでなく、ずっとボロボロの孤児院。

 そこに住まう、汚い衣服に身を包んだ子供達。

 文句も言うし、彼らにだって不満はある。しかしそれでも、力強く生きようとしてる。

 そりゃ、天使のように空は飛べないし高い魔力を持つ子供なんてそうはいない。天使と比べれば、非力な存在と言わざるを得ない。

 しかし彼らに抑制はない。

 彼らは純粋な心で見聞きしたものを記憶し、積み重ね、感情と共に生きていく。幼い頃より抑制という魔術で縛られる天使と違い、自由がある。

 その自由を奪ってはいけないと、大人の都合でどうかしてはいけないと、そう思っているからこそ、自分は子供達を護って来た。

 もしもこの手が汚れていることが罪で、自分が子供達の側にいることが罪だと言うのなら――

「ハ……天使様は、綺麗な空気がご所望でしょうか? 整った環境がなければ生きられないとかなんとか言っておきながら、繊細なのね……」

「まだ口が利けたのか、俗物アリ

「うっさい羽アリ……私はね、負けられないの……例え自分のエゴだとしても、自己満足だとしても……私は……」


「私は子供達のための戦いを、自分から放棄するなんてできるわけないんだ!」

 頭に被っていた頭巾を抛り、編んでいた髪を解く。

 腹に刺さった長槍を自ら引き抜き風穴を開けると、その傷口から垂れる血を手に擦り付け、さらにそれを鎌の刃先に塗りたくった。

 龍の瞳がその色彩を変え、赤く変色する。

「悪いけど、私はこの戦争に勝つ。勝って子供達を救う! 例えそれがエゴだろうがなんだろうが……エゴをエゴのまま放置することこそが、最大の罪だ! “”!!!」

 それが起動の合言葉。

 これは龍族の秘伝というわけでもないし、禁忌の魔術というわけでもない。

 子供を護るため、いつしか戦争にすら出ないといけない時が来る。そう思って龍道院が開発、会得した彼女のみの固有魔術。

 燃え盛る龍の逆鱗。

 生え変わる牙と爪。

 斬られても時間と共に復活する逞しく太い尻尾。

 その体そのものが刃。鎧。そして鋼。

 燃え盛る体は脈動し、今ここに倒すべき敵を見つけ、龍の瞳は深紅に輝く。

「なるほど、腐ろうが遠縁だろうが、炎帝の血か」

「“龍脈波動鼓音エッキニティス・ドラコン”!!!」

 龍道院は進化を遂げた。

 しかし油断はならない。

 進化したからといって確実に勝てるとは限らない。進化と成長だけで勝てるのは、非現実の世界だけだ。

 彼女は挑まなければいけない。進化を食い止めようとする荒ぶる滝に。

 それを上って見事龍へと昇華するのか、それとも池へと沈むのか。

 彼女の実力、信念の力が今試されるのだ。

「せめて長槍にヒビくらい入れてみせろよ、俗物アリ

「喰らうぞ、天使!」

 炎帝、再現。

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