或る蝙蝠の話。

作者 雪星/イル

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その日、この国は、僕の祖国であることをやめた。 雪星/イル

 この物語は、僕の祖国が、祖国であることをやめた日からの物語だ。
 僕の祖国が永遠に失われ、僕の居場所が永遠に失われるまでの物語だ。

 かつて、僕は獣だった。地を這い、肉を食み、全てを蹴散らす暴君だった。
 けれど僕は燕に憧れていた。空を舞い、美しい声で歌う燕が好きだった。
 それが身の程知らずの願いであることにも気づかないまま、僕は燕を目指していた。

 だけど、どうか信じてほしい。
 僕は燕になりたかったわけじゃない。ただ、あの美しい歌を歌いたかっただけなんだ。
 彼らが歌っていた、あの美しい歌を歌いたかった。それだけなんだ。

目次

連載中 全1話

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小説情報

或る蝙蝠の話。

@Yrrsys
執筆状況
連載中
エピソード
1話
種類
オリジナル小説
ジャンル
現代ドラマ
タグ
カクヨム版伊藤計劃トリビュート SF 現代 民族紛争
総文字数
197文字
公開日
最終更新日
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作者

雪星/イル @Yrrsys

SFをこよなく愛する趣味の物書き。しかし専攻は政治社会学と安全保障学。 修士論文が佳境のため、更新は遅い。 …もっと見る

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