★★★ Excellent!!! 書き慣れ、読み慣れしている方の作品とお見受けしました。 三塚章 単語の選び方がうまいので、ちょっとした描写で世界観が伝わってきます。 レビューいいね! 1 2017年4月8日 22:14
★★★ Excellent!!! 神様のいない海に身を沈め、ぼくらはゆるやかな毒に溶けてゆく。 依田一馬 思いがけず名作に出会ってしまった。 嬉しさのあまり少しテンションがおかしい文章になっているかもしれないが、どうか許してほしい。 「ぼく」と「彼」は海底に沈んだ戦前の遺産を回収することを目的に毒の海に潜る。ただし潜るのは「ぼく」だけだ。 本作はこんな内容から始まる短編である。 毒の海にはもう生命など生まれることなどない。 「ぼく」と「彼」の存在も同様だ。彼らは決してなにも産まない。 しかしながら、彼ら二人の関係は既にその次元を超越しているのである。 これは「神様のいない海」が鎹となり、二人の間だけで完結している世界。 だからだろうか、私にはこの世界がとても美しく、同時に愛おしくさえ思えるのである。 文句なしの★3つ。 是非皆さんもこの繊細な世界に身を投じていただきたい。 レビューいいね! 1 2017年4月29日 21:04
★★★ Excellent!!! 読みやすい文章と台詞回しが魅力です 八幡西県研究室 汚染した海を潜った僕はある日君を見つけて… 2人は、緩い絶望の中で呼吸しているような印象を受けました。 どん底にいるからこれ以上おちることはない。 しかし希望の予兆はみられない。 そんな世界観ですが、2人はそれほど悲観的に陥っていないようにみえます。 ちゃんと受け入れて、生きようとしている… ぜひ読んでみてください レビューいいね! 1 2018年6月4日 09:13
★★★ Excellent!!! 絶望の海の中。彼らが、かかえ、いだくものは――。 宮草はつか 荒廃した世界で、毒の海に船を出す、二人の少年の物語。 「彼」の純粋な仕草。「ぼく」の抱えるものや、「彼」に抱く想い。 描かれる世界は絶望的でありながら、愛おしく、心に響く物語でした。 レビューいいね! 1 2018年7月8日 12:10