そらとかぜとたいようと

暗い部屋に嫌気がさして

そっと重いドアを開けた

ツンと冷たい風が吹いて

ドアを閉めた


コートを着て

おそるおそるドアを開けた

暖かい光が私を包み込んだ

冷たい風に手をもみながら


公園の山のかたちの滑り台

ゴロンと寝転んで

見上げた空

手を伸ばしたら

その形だけ切り取られて

そっと溶けていくようで


私は私でいいんだ

空に溶けた手を

そっと握る

冷えた手の感覚は

少し鈍かったけど

雪がひとひら

頰に落ちて溶けた

涙のようにそっと流れて

拭った手の冷たさに

ふわり笑って


泥の中

出たばかりの四つ葉探して

家に帰ろう

温かいお茶でも飲もうかな

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