繁華街の近くの駅は出口も多く、どの出口を利用するかによって、

また駅を出た後、どこを歩くかによって、全く違った様相になることがある。

普段とちがった出口から外に出ようとしたら、自分の今いる場所が全くわからなくなってしまうという感覚になったこともあり、地上では無く、また地下を通って、自分の普段使う場所に戻ることもあった。

自分がそれをやってしまったのが赤坂見附駅。

地下鉄なので、上から俯瞰することもできない。

また永田駅とは至近で、路線図でも、改札を出ないで相互乗り換えができる案内になっているから、二つの駅の出口の数と、そこに広がる世界は、とても多い。

自分の場合は、ANAインターコンチネンタルホテル、（当時は全日空ホテル）に近い出口を使うことが多かった。

ここからは、全日空ホテルだけでなく、アメリカ大使館やホテルオークラが近い。

この辺りに行く際にも、虎ノ門駅から歩いたことも、また散歩がてら新橋から歩いたこともある。

そういう、なんだか構えてしまうような名前の多い地域であるが、当時は、この出口のすぐ近くに立ち食いそば屋があって、なんだかほっとした気持ちになった。

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