ターミナルにて

第13話 アルバカーキ空港

アルバカーキはアメリカ南西部ニューメキシコ州の最大都市である。

アリゾナ州とテキサス州の間に位置する。

こう書かないと、アメリカである事さえ信じてもらえないようなマイナーな場所である。

４０歳位以上の人なら宮沢りえのヌード写真集「Santa Fe」というのを覚えているかもしれない。

まさしく、自分の行く用事があったのはそのサンタフェの方。アルバカーキから車で２，３時間といったところだった。

サンタフェはその町並みがアドビ風と呼ばれる土壁式で統一されており、ファーストフード店の壁も材質は異なっても、土壁のように見える作りになっている。

観光や土産物も、原住民関連のものやメキシコ風のものが多い。

とにかく場所がマイナーな分、どうしても空港も小さく見えてしまう。実際に都市規模の人口が仙台や静岡くいらいだから本当に小さいのかもしれない。

訪れたときに空港を工事していた分、よけいに辺鄙に不便に感じたのもあるかもしれない。

ただ、そのような中、空港近くの小さなホテルに泊まったとき、その隣のレストランから見た夕陽はとても大きく、赤く、まぶしかった。