第2話 ココハドコ、ワタシハダレ。ワーシラナイテンジョウダー
多分あれから数十分が経過した。
俺の体内時計的にまだ一時間は経ってないと思う。
その間、俺はこの今の状況を大きく纏めてみた。
1.目が覚めた時、それは俺が卵から孵ったすぐ後だったと思われる。足元に転がっている幾何学的模様が刻まれた卵の破片と、身体が若干湿っているのがその証拠だ。
2.真暗でジメジメした狭い部屋にいた。今のところ錆びた扉が一つあるが、脱出方法が見つからない。
3.自分が日本人で学生だったという記憶はあるが、それ以外の自分の名前や家族、友人等を全く覚えていない。覚えている記憶さえも殆ど朧気。
4.そして最後に、どうやら人間じゃなくなったらしい……。
うん、突っ込みどころ満載!……笑えねぇ。
とりまこれを元に考えられる事はただ一つ!異世界転生だ!!
え?なんで異世界かって?そりゃあ、人間から脚が三本もある奇妙な鴉に転生したとなりゃ、異世界しかないだろうよ!異世界万歳!
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