第126話異端者


僕は、特別な人間なんだ。


だから、社会は僕が邪魔なんだ。


イエス・キリストが処刑されたように単細胞達は恐怖を感じて僕を社会から抹殺しようとしている。


僕には、使命がある…。



「太郎!言われたとおり調べたぞ!」


春男は、仮眠室に来て言った。


「春男ちゃん、ありがとう。」


「何を調べたんですか?」


礼次郎が二人に聞いた。


「太郎のプロファイリングとお前のプロファイリングを調べたんだよ。」


春男は、答えた。


「僕の、プロファイリングはさっき木村さんに伝えたばかりですよ!」


「太郎は、お前のプロファイリングを簡単に予想出来るんだよ。」


「そんな…。」


春男が、太郎に一枚の紙を渡した。


「ふーん…。」


太郎は、紙を見て珍しく難しい顔をした。


「ふーん、ドローだね。」


太郎は、紙を礼次郎に渡した。


紙には、二人の分析結果が書いてあった。


「東君、君はここら辺一帯の金持ちを探して。俺は逆の人間を探す。」


「はい!」


礼次郎は、太郎に言われて嬉しかった。


春男は、不満そうな顔をしていた。


「春男ちゃんは、俺の代わりに相談窓口に座ってて。」


「了解。」


春男と礼次郎は、仮眠室から出て行った…。


太郎は、神経内科と派遣会社に電話した。


太郎には、個人情報を知る事が出来るコネを持っている。


やはり、犯人は…。



数時間経過した後に


太郎は、ボロアパートのドアをノックした。


中から痩せた青年が出て来た。


「君だね。」


「…。」


「一緒に警察に行こうか。」


「それは無理だ。」


太郎の腹には包丁が刺さっていた。


太郎は、気を失って倒れた…。


太郎は、病院のベッドの上で目を覚ました。


梓が泣いている。


あぁ、俺は刺されたのか。


腹がかなり痛い。


「犯人は?」


梓が首を横に降った。


「逃げられたか…。」


また、睡魔がきて太郎は、寝てしまった。


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僕は、殺るんだ!


負けられない。


サバイバルナイフを見て病室に入った。


太郎は、正座してベッドの上にいた。


「もうそろそろ来ると思っていたよ。青年。」


「な、何で?」


病室の電気がついて青年はびっくりした。


春男が、犯人を見て


「お前が殺ったんだな。」


その場で手錠をつけた。


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778ページ

「うるさいな!僕は神に選ばれた人間なんだ!」


礼次郎が、青年を思い切り殴った。


「お前は、神に選ばれた人間なんだろ!逃げてみろよ!」


「過剰防衛で、訴えてやる!」


「それは、青年無理だよ。君は死刑だから。あまりにもたくさんの命を奪い過ぎたね。」


「くそ!いつかお前達に天罰が下るぞ!」


「天罰。」


太郎が青年の頭にチョップした。


すぐに気絶してしまった。


そうすると青年の鼻の穴から小さい虫が出て素早く逃げた。


「あれは…。」

 

春男は、虫を見て思わず声を上げた。


「ドラゴンフッシュだね。」


と静かに太郎は言った。

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