第12ストーカー殺人事件


朝食無し


昼食カップラーメン


夕食カップラーメン


奴から間宮薫に夜23時に電話あり。


約1時間話す。


「間宮薫さんは、あなたの恋人だったと?」


梓は、取調室でストーカー殺人事件で自首して来た仲丸透に聞いた。


「はい。」


「じゃあ、このあなたの手帳に書いてある間宮薫さんの日常を監視しているような文章は何ですか?」


「はい。今月に入って彼女が、デートをドタキャンしたり部屋に上げてくれなくなって怪しいなと思って…。いけないとは、分かっていても監視してました。」


「それで、7月10日の23時に会社員間宮薫さんの自宅のアパートに合鍵で入り間宮薫さん27歳とキャバクラ経営者の高林伸一さん40歳を台所にあった包丁で刺した。間違いありませんか?」


「はい。」


取調室を出た、梓は、深呼吸した。


何か息苦しい。


恋人の浮気現場を見て恋人と浮気相手を殺害か…。


何か重い事件。


「あずあず、取り調べ面白かった?」


廊下に座ってアイスの棒を噛んでいる太郎がいた。


「取り調べなんて、現場検証の次に嫌ですよ。」


「ちょっと、それ、春男ちゃんが聞いたら泣くよ。この暑い中、死体をパチリパチリだよ。盗撮に走ったらあずあずの責任だね。」


「何でですか?そんな事言うなら取り調べ自分でして下さいよ。」


太郎は、立ち上がってニコリとした。


「はいはい、分かってますよ。木村太郎刑事のおかげでわたし、岸谷梓は、刑事課にこの度配属になりました。」


「お、分かってるね。」


何回言わせんのよ。まったく。


「何か、人を殺したのに、あの人、妙なんですよね。」


梓は、仮眠室で、コーヒーを飲みながら呟いた。


「自首したし、自分の罪を認めたから落ち着いてるんじゃない?ちょっと解放されたみたいな。」


太郎は、麦茶を飲みながら言った。


「妙ですね?木村さんが、犯人の肩持つなんて。」


「持ってないけど。」


「怪しいな、何か、仲丸透って木村さんに似てるんですよね。優男で、万人受けするような雰囲気。」


「俺は、万人受けしないけど。まぁ、犯人が自首してくれてラッキーじゃない。」

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