第66話


「ミシェル、あのさあ・・・お願いがあるんだけど。」


 ダイスが話を切り出す。


「ネマが外で待ってるから、手短にね。」


「じゃ、単刀直入に。お前さ、俺とハーブ、それにテイルを探っているだろ?こそこそされるのが嫌だから、本当のことを話したうえでお願いをしたいんだ。」


(何で知ってるの??)


 ミシェルの心臓は焦りで満たされた。だが、平静を精一杯装う。


「何のこと?」


「・・・しらばっくれるのならそれはそれでいい。お前が探っているとして話すぞ。俺もテイルとハーブを探っているんだ。だから、俺を手伝ってほしい。」


「私は・・・あなたたちを探ってはいないけれど?どういうこと?手伝えなんて。」


 ミシェルは腕を組み、眉をくいッとあげた。


「王室の機関の捜査の一環でね。捜査ではテイルは世界の破滅を望み、この学校を利用しようとしていることが分かっている。さらに、闇魔法を使用したことも。ハーブはこの学校を乗っ取り、世界を自分の手中に収めようとしていることが分かっている。すべて、各々の家にスパイを派遣し、本人たちから聞きだした情報だ。何のためにそれをやろうとしているのかまでは分からずに、スパイをしていたやつらは殺されてしまったが。もちろん、使用禁止とされている闇魔法で。」


 ダイスはできるだけ簡潔に説明した。・・・つもりだが、かなり長々となってしまった。


「で、学校に潜入して捜査できるのは年齢的に16歳の俺しかいなかったってわけ。」


「そんなことをしてたから、初めて会った日、こちらを変ににらんでいたの?」


「そゆこと。悪かったな。で、協力してくれんの?」


 ダイスは期待したような目でミシェルを見つめる。


「ダイス君、1つ質問するわよ?この話を総合すると、あなたは悪いことをしているのではないのね。悪いやつを捕まえようとしているってことよね。」


「ああ。さっきから言っていることだが、王室命令で2人を調べている。それだけだ。」


 この返答の後、しばらく沈黙が流れる。

 そしてミシェルが出した答えは・・・


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