第59話

「とりあえずついてきてほしいって・・・連れてくるのがここなんですか?」


 ミシェルとライトが連れてこられたのは、校長室だった。


「校長・・・というよりベルダイアがあなたたちに言いたいことがあるそうよ。私は何も知らされていないからよくわからないけれど。」


 そう言い、校長室の扉をノックする。

-コンコン。


「ミシェルとライトを連れてきました。」


「そうか。入りなさい。ラルトス君、君は帰っていてくれ。」


「・・・!わ、分かり・・・ました。」


 自分も話を聞けると思っていたラルトスは、なんだか疎外感を感じ、唇を強く結んだ。そして、すたすたと去っていった。


(ラルトス先生に聞かれたくない話でもするんだろうか・・・?)


「キュイ、キュイ、キュー、キューイイ、キュイ?」(⇒ねえ、早く入ろうよ、ライト。)


「ユリが急かしてる。とりあえず入ろう。」


「うん。」


 ミシェルとライトは校長室に足を踏み入れた。


*  *  *


 校長が話しだすのかなー、と何となく思っていたミシェルは校長の傍にいたベルダイアが話し始めたので、驚いた。


「ミシェル、ライト。今年の優等科生徒があなたたち2人以外おかしいことに気が付いた?」


(おかしい・・・?)


「5人しかいないこととか、そういうことですか?」


「そうね、それも関係しているわ。」


「別に私が見た感じ、イケメンが1人とよくわからない子が1人とよくしゃべる子が1人と今、隣にいるライトがいるくらいで、何にもおかしいとは感じませんけど・・・?」


「ライトも同意見かしら?」


 ミシェルの意見・・・イケメンが1人というものに若干イラッとするが、こらえてベルダイアに応える。


「まあ、イケメンがいるかどうかは別として。僕も特におかしい部分はないと思います。」


「キュイ。」(⇒うん。)


「分かったわ。じゃあ、今から話すことをよく聞くのよ?」


 ベルダイアの顔が今までの・・・校長をいじめるときの笑みとは一転し、真剣なものへと変わっていった。


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