第41話

「やっと7階に着いたね。」


 ニュトが安心した様子でウォーリナとケイスを見る。


「うん。でも、ワープマシーンはなかなか見つけられないね。どこにあるのかな。」


 きょろきょろと辺りを見渡していると、草の陰から音がした。不審に思い、おびえるニュトを引っ張って、草むらのほうを見に行ってみると、草の陰から3つの塊が出てくる。


「うひゃああ!」


 ニュトが悲鳴を上げる。が、すぐ素っ頓狂な声へと変わっていった。


「ふへ??先生?」


 そう、塊とはいろんなところをダッシュで駆け抜けてぼろぼろの姿になったラルトスとミシェルとソウスだったのだ。


「「やっと見つけたあーーー!!」」


 ミシェルとソウスが声をあげる。


「どうしてこんなに簡単に7階にこれたの!?はあはあ、私たち、4階で迷ったんだけど。」


 ミシェルがニュトに聞く。ニュトはミシェル達が一緒に居る、という先程よりも強い安心感がうまれ、ミシェルに体を預ける形となり、眠りこける。


「ニュトちゃん・・・?」


 急にかかってきた重みに耐え切れず、しりもちを盛大についてしまうミシェル。そのときラルトスは目を吊り上げ、ウォーリナとケイスを叱っていた。ニュトはとりあえず、ずっと帰ろうといっていたことが功を奏し、怒られる対象から除外されたようだ。眠っているし。

 ついでに言えば、ケイスと話していたソウスも巻き添えを食らって一緒に怒られていた。


 ひとしきり怒ってすっきり?したのか、ラルトスがこちらを見る。


「とりあえず、ワープ魔法で帰りましょう。ここに居ても何もないし、他の子たちも戻ってきてるかもしれないからね。」


「そうしましょう。」


 ミシェルはラルトスの言葉に同意した。


「あ、ミシェルは自分でワープ魔法使えるわね。私、もう魔力底を尽きそうだから。ちょうど5人分の魔力文しか残ってないのよ。1人分足りなくて。悪いけど、自分のMP削って移動して頂戴。今回だけは本当よ。悪ふざけでも何でもなくて。ごめんなさい。」


 ラルトスがミシェルに謝る。

(ラルトス先生が、私に、あ、謝った・・・!?)

 ラルトスの異常な行動に驚いたミシェルだったが、なんだか嬉しくなって顔をほころばせた。

 ラルトスがニュトを預かり、ワープ魔法を発動させ、ウォーリナとケイス、ソウス、ニュトと一緒にワープしていく。

 ミシェルもそれに続き、蛇蛇蛇荘を後にした。

 

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