第34話

 ニュトとウォーリナ、そしてケイスは魔物討伐Ⅳを選んだため、ワープ室に向かった。


*  *  *


「この依頼さあ、どこでもいいって書いてあるけど、どこだったら魔物たちがたくさんいるかな。どうせならたくさん倒せるとこに行きたいじゃん。」


 ワープマシーンを起動させる前にケイスがニュトとウォーリナに問う。


「蛇蛇蛇莊だだだそうっていう迷宮があるみたいだよ!このポスターにおすすめって書いてある!」


「迷宮??それって迷うってことでしょ?大丈夫なの、ウォーリナ!!」


 ニュトがおろおろしてウォーリナに聞く。


「私たちは魔法が使えるんだよ?危なくなったら、ワープ魔法で逃げれば・・・って、使い方わかんないし。」


「えーー!!やっぱり迷宮はやめようよ!ケイス君も何か言ってよ!」


「スリルがあって楽しそうだからいいんじゃね?」


「えええええええええええええええ!!!!!」


「あ、ほら。ニュト見てよ。迷宮のところどころにちゃんとワープマシーンが配置されてるって書いてるよ。だから大丈夫!ワープ魔法が使えなくても、ワープマシーンを捜せば!」


 ポスターを指さされ、見てみるが、大丈夫という感じは一切見受けられない。

 そうこうしているうちにケイスが、蛇蛇蛇荘行きのボタンをぽちっと押していた。


「きゃーーーー!押しちゃったのね!!」


 ニュトの叫びはむなしく、ワープマシーンは蛇蛇蛇荘に向かうべく、動き出した。


*  *  *


Gランク専用迷宮蛇蛇蛇荘1階。


 気味が悪い音が耳に入ってきてなんだかゾクゾクしてくる。


「帰りたい――!」


 ケイスはそんなニュトを見てシニカルに笑い、”大丈夫さ、ニュト”なんて言っていた。ニュトはイラッとして、ケイスの頭をグーで殴ってやった。


「イタッ!」


 頭を押さえるケイスを見て、ウォーリナはくくく、と笑っていた。


「とりあえず、行こうっ!!」


 ウォーリナが明るく歩き始める。それにずりずりと引きずられて行くニュト。ニュトの顔は涙でくしゃくしゃだった。


「顔、拭いとけよ。汚い。」


 余計な一言をケイスが言うのでニュトはまたケイスの頭をゴンッと殴った。


 3人は迷宮をぐんぐん進み、2階への道をすんなりと見つけ、のぼって行った。


 

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