第30話

 ミシェルは、魔物討伐Ⅱ、クレハの森を選んだため、ワープ室に向かった。銅貨を1枚、銀貨を両替して入れ、ワープマシーンを起動させた。


*  *  *


 クレハの森はよく本に出てくる森・・・何と表現したらいいだろうか。たくさんの木に囲まれ、光が斜め上から差し込んでくる。そよそよと吹く風も心地いい。


「えーっと、ゴブリンのみを対象とする依頼だから、余計なものを倒すのは労力の無駄になるかな。」


 この世界でのゴブリンは耳からにゅうっと角が生え、ブクブクと太った人型だ。巨人型ゴブリンもいるが、なかなかお目にかかれないらしい。

 ミシェルは自分のLVを上げるためにゴブリンを呼んだ。チートな力を使って。


「ゴブリンさーん、こっちにおいでー!」


 するとみるみるうちにゴブリンたちが集まってくる。その中には巨人型ゴブリンも数体含まれていた。

(うわ。チート能力すげえ。さて。どうやって倒そうかな。こんなたくさん集まってくるとは思わなかった。MP1じゃ使える魔法は基礎魔法だけだしな。)

 ミシェルは考え、思いついた。


『ファイヤー、火の塊を宙に浮かべ、ゴブリンたちを燃やせ!!』


 ミシェルの意に沿った精霊たちが火の塊となり、ゴブリンを燃やしていく。ゴブリンたちはうめき声をあげ、砂となり、消えていった。


「・・・あっけなかったなあ。これでどのくらいLVとMPは上がったのかな。」


 ミシェルは自分のギルドカードを確認した。

 LVは3に、HPは20増え、MPは30も増えていた。さらにスキル、基礎魔法、格闘がついていた。


「こんなもんか。結構ついたな。」


 とつぶやき、クレハの森を探検して、さらにたくさんのゴブリンたちをLV.UPで増えた魔力でラルトス先生の見様見真似のワープ魔法を使用した。


*  *  *


「お疲れ様です!今回の報酬はこちらになります。」

 役所に戻ったミシェルは、ゴブリン討伐に応じたお金と装備をもらった。もらった装備はペンダントで、MPがプラス10されるというものだった。お金は、ひ・み・つ!

 ミシェルは皆が役所に戻ってくるまで暇なので、街をぶらぶらと探検することにした。

 

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