第23話ーネマの思い編Ⅱ-

 翌日、ネマは寮の部屋で魔法についての本を読んでいた。

 すると、扉がノックされる。


「どうぞ。」


 声をかけると入ってきたのは、昨日散歩中に見たすっごい魔力を持っているであろう少女。

 少女を近くで改めてみてみて、ネマは、男の子の感情、『可愛い』と思う気持ちを持った。


「ミシェル・フランソワーズって言います。今日から同室らしいです。よろしくね。」


 少女はミシェルというらしい。・・・?同室!?か、仮にも俺は男だぞ!!まあ、女にはなってるけど!!そっか、魔法学校の寮は2人部屋だったもんな。うわ、やべ。恥ずかしくなってきやがった。

 ネマは緊張のし過ぎでまともにしゃべれる気がしなかった。だけど名乗らないわけにはいかないので声を絞り出し、名前だけはミシェルに伝えた。


「ネマ・・・です。」


 名前を言った後は恥ずかしくて顔を見れず、そっぽを向いてしまった。彼女の様子を横目でちら、とみてみると、呆けているようだった。ショックそうな顔をしている。やっぱり俺がしゃべらなかったからかな。

だって、可愛すぎてしゃべれる気しないもん。ふんっ。


 ネマは火照る顔を隠すために壁の方をじっと向いていた。ミシェルがこちらをじ、と眺めている視線が気になってしょうがない。目線が熱く感じられてしまうのは気のせいなのだろうか。

 ネマはついにその視線に耐え切れず倒れてしまった。


「だ、大丈夫!?」


 彼女の声が聞こえたが、なんだか動く気になれない。


 俺が、今、一番心配なことは・・・


 栗毛の髪のかつらが剥がれ落ちてしまわないかどうか。


 倒れながらもそんなことを思っていた。


 

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