第19話

「さあ、皆さん進級の有無はあるかもしれませんが、5年間一緒に過ごす仲間たちです。お互いを助け合い、高めあいながら成長していけるといいですね。私も皆さんが校長先生のようなぐうたらおじさまにならないように頑張って育てていきたいと思います。」


(・・・ここで校長先生を出してきますか。すっごくなめられている校長先生だな。大丈夫なのか?校長、頑張れ!なめられんように。)


 なんだか校長先生が不憫に思えて、応援したいなという変な感情がこみ上げてきた。


「今日はこれで終わりとします。ベルダイア先生に寮の方へ案内してもらってください。」


とラルトス先生は締め、今日の話は終了した。


* * * * * *


 魔法学校の寮は2人部屋で、1年生は東棟、2年生は西棟、3年生は北棟、4年生は南棟、5年生は中央棟・・・という形式になっている。

 さらに棟の中で、男子は一階から二階、女子は三階から四階を使うようになっている。


 9人の優等科生徒たちはベルダイア先生に連れられ、部屋に入って行った。


* * * * * *


 部屋で待っていたのは深い青の目をしているネマという水属性の生徒だった。

(優等科の人と一緒じゃないんだ。ネマちゃんか。栗毛の髪がカールしててかっわいいー‼)


「私、ミシェルっていうの。1年間同室になるのよね。よろしくね、ネマちゃん!」


 簡単な挨拶をネマにする。だけどネマは自分の名前を言っただけでプイとそっぽを向く。

 ・・・がーん。地味にこれ傷つくう。

 人見知りをするのかな。あんまりこっちを見ない。壁を眺めて立っている。


 あ、倒れた。

 バターンと大きな音をたててネマはその場に倒れてしまった。


「え、え!!だっ大丈夫??」


 ネマは反応しない。仕方がないのでとりあえずベッドに運ぶことにした。


(不思議だな。壁を眺めているかと思えば倒れるんだもん)

 ネマの顔をみながら、考える。

(かわいい、お人形さんみたい。私、この子と仲良くなれるかな。と言うより仲良くなりたいな。)

 そう思った。


 ぼーっとしているうちに夜の12時を回っていた。

 寝なきゃだな。明日も学校行かなきゃだし。朝ご飯は何だろうたのしみだな。


 いろんなことを考えているうちにミシェルは深い眠気に誘われた。


* * * * * *




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