第17話

「優等科の生徒には特別な制限があります。今、皆さんは魔法を使うために必要なMPを持っています。多い人で100を超える人もいるでしょう。ですが、それでは公平性が失われてしまいます。公平にバトルしていくことが何よりも大事なので。ですのでMPに制限をつけさせていただきます。MPはみなさん1からのスタートとなりますので、魔法の使い過ぎに注意してください。」


 MP制限についてラルトスから説明され、教室中からざわめきが起こる。

 そこで、火属性であるライトがラルトスに質問をする。


「今まで持っていたMPってどうなるんですか??」


「いい質問ですね。安心してください。今まで皆さんが持っていたMPはなくなったわけではなく、制限されているだけなので、魔法学校を卒業すれば今までのMPはすべて自分に返ってきます。」


「MPを制限するのには公平性を重視して、ということはわかりましたが、1まで制限する必要はどこにあるのでしょうか?」

 ニュトが質問する。


「優等科では公平なバトルのほかに、MPの上昇値において、スキル付与や受けさせる試験のランクを決めたりするので、1からというのはとっても大事なことなんです。」


(なるほどねー。でも、MPってどうやってあげるんだろ。私の力は神にもらったものだからよくわかんないや。)


「今、MPをどうやって上げればいいのかわからない、という顔をしましたね。いいですよ。説明しましょう。皆さんには度々、旅に出てもらいます。いろんなランクのいろんな旅を用意しています。その旅に出た先で出会ったモノを倒したり、依頼をこなしたりしていくとMPは上がっていきます。同時に、自分の魔法LV.も上がるので、どんどんいろんな依頼にチャレンジしていきましょう。」


「旅イ?魔法学校で、授業を行ったり、バトルをするだけじゃないんですか」

 地属性のソウスが質問する。


「もちろん、授業も行いますし、バトルも行います。ですがそれでは実戦経験が不足なので、旅という特別なものが優等科にはあるのです。他の科は知識を詰め込まれるだけ詰め込まれて発散する場所はありません。彼らは頭を使い、働くもの。私たちは頭と魔法両方を使い働くものとなるのですから。」


「へー、知りませんでした!で、ついでになんですけど、旅ってどこに行くんですか」

 素っ頓狂な質問はミシェルのものだ。


「言ってませんでしたっけ?ああ、言ってないね、今から言うわよ。悪かったわね。」

                                 . .

 なんだかわからないが、ラルトス先生の態度が地味にミシェルに対してだけひどい気がする。


「旅は魔法学校管理下にある地のギルドに行きます。そこのギルドに協力をいただき、私たちの授業が成り立ちます。ギルドに届く依頼内容によって、スキルをもらえたり、魔法に役立つ道具をもらえたりするんですよ。依頼は自分で選べます。ギルドについたら自由行動です。とっても力が付きますよ。」


 ミシェルはこのほかにもいろんな疑問を感じていたので、この際、と思い、一気にラルトスに突きつける。


「LVには意味があるんですか?スキルって?旅先でモノを倒すって?MP1で魔法は使えるんですか???」


 ミシェルの剣幕に驚くラルトス。ラルトスは説明したこともまた説明しなければならないので、適当にあしらおうかとも思ったが、優しいので、そう、優しいので、ミシェルの質問に丁寧に答えていった。

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