第3話 バラの師匠に出会ったよ
ハダニとの闘い。新参ものがバラ有機農法に挑戦。
インドのハーブにニームというものがある。
ガーデニングではバラにニームを与えると除虫、防虫効果がある、とネットで検索してお試しにニームオイルを通販で買った。
水で100倍に薄めたニームオイルを苗をかけてやると、ハダニが寄らなくなった。
が…3日もするとカムバックしやがるハダニを見つける度にニームオイルアターック❗を続けたら。
葉っぱが油でギトギトして、2週間後には葉っぱが全て落ちてしまった。
はい、ル・シェル・ブルーもダメにしちまいましたよ。
二本めの苗も枯らして
もう、薔薇は育てない。と昔のトレンディドラマ風に呟いてみたりして夏と秋が過ぎた。
ん?と立ち止まったのは、熊本市の市役所前郵便局の空いたスペースですっかり刈り込まれたバラの苗木を売ってるおっちゃんが、居たからである。
普段そこはホットドッグ売りのワゴン車が軽食を売っている場所だったので、
苗木を売るなんて、珍しいな。と私はおっちゃんに声をかけた。
「次々枯らすとばってん、どげんすればよかと?」
おっちゃんは言った。
「バラは、水が命。二日に一度とか悠長なことしよったら枯らすよ」
あらー。まさにその通りだよ。表面の土が乾くまで待ってはいけない。鉢の内部はカラカラで、枯れはじめてる、のだと言う。
おっちゃんは阿蘇でバラ農家をやってる人で、
「熊本では阿蘇の気候がバラ育てに適している。市内ともなると暑くて夏は1日二回、たっぷりと水やりしなくてはならない」
「すでに二本枯らしてしまいました」
「捨てた?勿体なか、バラは根っこは生きとった筈よ。そんぐらい強か植物たいね」
おーまいがっ…
「教えてくださいっ!バラの育て方を」
と私は30分くらいおっちゃんに質問しまくって、お礼にマッカートニーの苗木を買って帰った。
時は12月半ば、冬越えに挑戦である。
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