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◆ ◆ ◆ ◆
「さて」
あの子と同じように子供の形をとっているとしても、こちらは、千早様はやはり私達よりも何倍も神として生きてこられた分威厳というか、そういった雰囲気を醸し出すのに
普段はあの子が傍にいるせいか、少々、いやかなり達観している子供といった風が
「あの子は取り返した。しかも、拍子抜けするほど
「ここまでもあの男の策の内、というわけですか?」
「と、思うね。でもま、今の段階でとりあえず龍脈が無事なら、ここでは本当にあの一族の事情で僕達を振り回したかっただけだと思う」
「それでは、東と西の龍脈の確認が終わればこの一件は終息すると?」
「そうだね。さっきも言った通り、第三課がこちらの事情に目をつけて出張るタイミングを見計らってて、ようやくそれの許可が下りそうだから」
「ですが、その第三課の方々が来られても完全には安心できないのでは?」
「それは大丈夫。それよりも……」
千早様が鳳さんの方へチラリと視線を投げた。
その視線は彼が怪我を負った足に向けられている。
「内々の問題を解決する方が先じゃない? ここ、しばらくいたけど、二心を持つものが多すぎるよ。それが人間だって言われたらそうだけど、この都は酷すぎる」
「面目次第もございません」
「陛下。やはり、例の件、事を進めるのを急ぎましょう」
「あぁ。丁度雅達を
「我ら城下四部隊はそのための存在ですから、そのような事、お気になさいませぬよう」
「あぁ。だが、雅にはなぁ……悪いことをする」
「夏生が申しておりました。アレも東の隊員。ガキ扱いをするのは平時のみと」
「ふ、フフッ。そうか。それは頼もしいな」
陛下は僅かに笑い声を上げた後、部屋に差し込む夕日を目で追った。
「平穏というのが一番難しいとは、よく言ったものだなぁ」
窓の向こう、
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