赤土朱夏

 真司が帰り支度を終えると同時に、まるで見計らったかのようなタイミングで校内放送が流れる。


「1年A組多桗ただ真司。1年A組多桗真司。至急学園長室まで来られたし」


 真司に学園長自らの呼び出しが掛かる。生徒の数人が真司の席へと顔を向け、既に支度を整えていた東は顔を綻ばせながら近づいてくる。


「おーい真司。入学初日からなんかやらかしたのか」


「いやいや、何もやらかしちゃいないと思うんだけど」


「でも今の声って学園長だろ?わざわざ呼ばれたってことはなんかやらかしたか、これからなんかやらかすかだろ?」


「いや、他にも選択肢あるだろ。たぶんあれだよ、推薦の話と関係した事で呼ばれたんだと思う。とりあえず行ってくるわ」


「おう、またじゃあまた明日な」


 そもそも何か問題を起こしたとしても直接学園長室に呼び出されることはまずありえない。それにこの学園に推薦してくれたお礼をまだ済ませていない真司としては、向こうから呼んでくれて好都合であった。


 真司はあずま達にさよならを告げ荷物を手に立ち上がる。別れ際に東から迷子になるなよなどと茶化されたが、先程の学園案内で今度はちゃんと道を覚えているので流石に今度は迷わない。


 学園長室があるのは一階ではなく最上階の4階、この学園で最も見晴らしのいい場所にある。いくらエレベーターがあるとはいえ、朱夏にお客が来た際4階まで上がらなければならないのは問題のような気もするが、ここが気に入っているという朱夏の一言で却下されて以来誰も文句を言うものはいない。


 真司は学園長室の扉の前に立つ。他の教室と比べても一回り多い作りで、木の種類も違うのか高級感溢れた作りである。

 真司が扉を2回ノックし名乗ると、部屋の中から張りのある凜とした声で返事が返ってくる。そして真司は少し重みのある扉を押して開ける。


 部屋の中は物が少なく綺麗に整理されており、いくつか置いてある調度品の数々も部屋の落ち着いた雰囲気を引き立たせていた。髪や服装を真っ赤に統一している朱夏のことだからどんな部屋なのかと、変に勘ぐっていた真司としては少し肩透かしを喰らった気分だったろう。

 そして部屋の奥には頭の先から指の先まで赤に染まる女性が、胸を張り腕組みした状態で腰掛けている。その女性とは勿論この学園の学園長、赤土(あかど)朱夏(しゅか)である。


 真司が部屋に入り朱夏に軽く会釈すると、朱夏は鷹揚に頷く。


「よく来たな、まぁ座れ」


 朱夏にそう言われた真司は、朱夏の正面にあるお客用に置かれた革製の黒いソファーへと腰を下ろす。そして朱夏が改めて口を開く。


「入学おめでとう」


「こちらこそ推薦ありがとうございました」


  いくら推薦入学とはいえ、まずは社交辞令的な挨拶から始まった。

 真司は推薦ありがとうございますなどと言ったが、本人は推薦がなくともこの学園に入れたと自負しており、単に推薦くれるなら一般で受けなくて楽だという程度のことである。


「気にするな。あんなことがあったっていうのに、よくダンジョン科に進んでくれた、感謝するよ」


それまで真司を真っ直ぐ見据えていた朱夏は、スッと視線を逸らし目を細める。真司も朱夏の触れようとしている話題に気が重くなり、自然と視線は下に向いていた。


「……えぇ。随分と迷いはしましたけど」


「迷うのは悪いことじゃない。まぁ、いつまでもうじうじ迷ってるような奴は大嫌いだがな。それに進むって決めたんだろ?なら問題はない、止まるなよ少年」


「少年はやめてくださいよ、もう子供じゃないんですから」


「いやぁ、すまんすまん。それにしても大きくなったな。あの時の少年がもう立派な男になったんだから」


「えぇ。あの時……以来ですからね」


「もう5年か、早いな」


 そう言うと2人はほとんど同時に軽く息を吐き出し、記憶を過去へと遡らせていく。




 現在日本では10歳になると必ず、ダンジョンの中へと立ち入り、自分の使えるアビリティやタレントを調べ国に登録することが義務付けられている。

 自分の使える能力についてはダンジョン内でしか発現しないため、全ての日本国民は10歳になると必ず、ダンジョンに一度は足を踏み入れなければならないことになっている。


 ダンジョンに入ると言っても、ダンジョンに通じるゲート入り口はダンジョン内でも現実世界でも非常に厳重な砦で囲まれており。さらに能力調査の際には必ず複数の攻略者が随伴する。

 その際たまたま朱夏が真司の能力調査の警護の当番で、真司はその時初めて朱夏と面識を持ったのだ。


 厳重な警備の元、さらに一流の攻略者であった朱夏も警備に加わっていた状況での能力調査。少しくらいのイレギュラーがあっても危険は皆無。


 そう危険は皆無のはずだったのだ。。。



 2人の間に思い沈黙が流れる中、真司は再び口を開く。


「……でも朱夏さんもお元気そうで何よりです」


「まぁ、そうだな。結局あの時のことが原因で今は最前線から離れて、今じゃ学園長なんて大層な肩書きを背負われちまった。……でも、お前達には感謝しているよ。お前達がいなきゃ私はとっくにダンジョンに骨を埋めていた」


「俺……達?……いえ、学園長先生がいなければ俺達も死んでいましから、お互い様ですよ」


 朱夏の言葉に疑問を覚えた真司は朧げな記憶を辿り、そしてあるところを境にその記憶は途切れてしまう。


「ははっ、学園長先生はやめろ。朱夏でいい。そういえば少年はあの日の出来事の記憶が途切れ途切れだったな。最後は意識を失ってたわけだから仕方ないか」


自分のことは学園長先生と呼ぶなと言いつつも、真司のことは少年と呼び方を変えるつもりのない様子の朱夏に少し呆れつつも、真司は意識を失う前までの記憶を再び辿る。



 5年前のあの出来事は完全な情報統制の元外部にはほとんど漏れていない。そのためネットで調べても碌な情報は集まらない。見つかるとすれば精々信憑性の低い都市伝説程度の扱いのものでしかない。


 5年前のあの日、真司がダンジョンの一階層で見たのは、一階層には現れるはずのないモンスター。

 黒いローブで身体を包み、ドス黒い霧の瘴気のようなもので輪郭を成し、赤く光る両の瞳は見たものが心臓を鷲掴みされたと錯覚するほどのプレッシャー。両の手には命を刈り取るために生み出されたであろう、凶悪な禍々しさを纏う大鎌。


 名も知らぬ|化け物(それ)はダンジョンの他の階層にいた数十人の攻略者たちを手に掛け、遂には現実世界へと続くゲートの間近まで迫り真司達を強襲した。


 真司の近くにいた能力調査の警護の攻略者達も、|化け物(それ)の持つ鎌の餌食になり骸と成り果て。当時現役だった朱夏が鎌で腹を抉られる重傷を負いながらも、なんとか真司達を守り1人持ち堪える。


 しかし、腹からの大量の出血で意識が朦朧とする朱夏にも限界が近づいていた。そんな状況を打破するべく動いたのは、当時10歳の真司、真司は朱夏と交戦していた|化け物(それ)の隙をついてアビリティにより創造した剣で攻撃した。真司を一切警戒していなかった|化け物(それ)は完全に不意打ちをくらい左手を切り落とす。しかしそれとほぼ同時に|化け物(それ)の反撃により真司の頭と身体、そして上半身と下半身は無情にも大鎌で真っ二つに切り裂さかれた。


 本来であればそこで真司は死ぬはずだった。しかし一緒に能力調査を受けていた少女の回復魔法により、真司と朱夏は一命を取り留めた。その後手傷を負った|化け物(それ)は、ダンジョンの奥へと消え。ゲートをくぐり現実世界に現れることだけは阻止された。

 だが、もしあんな奴がゲートの外に出ていたら……。そう考えるだけで真司の全身には震えんばかりの寒気が走るだろう。あの霧の身体に現実世界の銃や他の剣は効くのかは不明だ。

 しかし直接戦った真司や朱夏は間違いなく効かないと答えるだろう。


 そしてあの事件以来、暗闇や大きな音が怖くなり、真司は今でも奴のことを思い出すことがある。その度背筋が凍りつくような錯覚に陥り言い知れない恐怖と悔しさに囚われる。



 しかし2人の目に絶望の色は一切無い。過去は過去、今やるべきことが他にある。朱夏はすぐに気持ちを切り替え再び口を開いた。


「……しかし時間が経つのは早いなぁ。もうあの時の子供が、この学園に入学する歳になるんだから」


 朱夏から見れば未だ子供だが、5年という歳月で背も伸び顔も大人びてきた真司を朱夏はまじまじと見つめる。


「そうですね、あの時より15センチくらいは背が伸びましたから。まぁ、もう1人の奴は戦闘系のアビリティがほとんど使えなかったので、自衛隊に志願してましたけどね。」


 真司はその日真司と同様にダンジョン内での能力調査に行った親友の顔を思い出す。

 あの出来事の後、その親友は攻略者になるのが夢だと語っていたが、結局それは叶わないと諦め、自衛隊に入ることを決意し入隊している。


「あの時のもう1人の子か……。だが自衛隊も重要だぞ。我々攻略者はダンジョンの外では一般人と変わらない、武器を持たない人間でしかない。もしダンジョンの外モンスターが出ることがあれば、1番の戦力になるのは彼らだろう」


「ダンジョンの外に……。あまり考えたくは無いですね」


「そうだな。流石の私も魔法なしじゃモンスターには勝てないしな。時に少年、あの時他にも少女が一緒にいたんだが、覚えてるか?」


「……少女?」


 朱夏にそう言われ真司はほとんどうろ覚えの記憶を辿っていくが、やはり思い出せない。真司があの時一緒にいた人間で覚えているのは、朱夏と親友の2人くらいであとの人はあまり覚えていないのだ。


「おいおい、あの時お前達と一緒に能力調査に来てた少女のこと忘れてるのか?あんなことがあったっていうのに?……いや、あんなことがあったから覚えてないのかもな。せっかくダンジョン学園で運命の再会ってなるのかと思ってたんだが」


「僕もあの時死にかけましたからね。記憶が曖昧なところがあるんですよ。」


「……死にかけた……ねぇ」


 朱夏は不意に目を伏せると、右手で顎をさすらながら真実を告げるべきかと考え込む。


「あの……あの時何かあったなら教えてください。俺だってもう子供じゃないんです」


 真司はその理由を尋ねようと両手を膝に当て前のめりの態勢で朱夏を問い詰める。あれから5年、体だけではなく心も大人になっていると自負する真司からは絶対に退かないという雰囲気が漂っている。

 それを悟った朱夏は真司の顔をまじまじと見つめ、そして子供が無理に背伸びして大人ぶる態度に相貌を崩す。


「ふっ、私から見ればまだまだ少年はたった15年しか生きていない小僧だよ。でもいいだろう、あの時は精神的ショックが大きかろうと判断し告げなかったことを話してやろう」


 一瞬の間があき室内は、ゴクリと真司が生唾を飲み込む音すら響くほど静まり返る。


「お前はあの時死にかけたんじゃない。お前はあの時確かに死んだ。そして生き返った」


「……はぁ?」


 あまりの衝撃の事実に真司は間の抜けた阿呆のような返事を返す。

 どんな事実すら受け入れられるものと思っていた真司も、流石に自分が一度死んだと言われて理解できるはずがなかった。

 そして真司の考えを裏打ちするもう一つの理由がある。それは、どんな強力な回復魔法であっても死者を復活させる魔法は存在しない。それがダンジョン攻略者ではない一般人ですら知る常識なのだから。


「……まぁ、ここまで喋ったからには全部話してやろう。ただし絶対に内緒だぞ。あの時お前と一緒に能力調査に来てた少女なんだが、実は世界で今まで例にない特殊アビリティ、つまりは蘇生魔法が使えることが判明した」


「蘇生魔法……。本当にそんなアビリティが存在、いや、でもなんで秘密にしないといけないんですか?それこそ世界中にその存在を知らしめたほうが───」


 そこまで言うと朱夏が手で真司の言葉を制し被せるようにして口を開く。


「少年、蘇生魔法の存在は絶対喋ってはいけない。そんな便利なアビリティを知ったら、最悪の場合他国がその子を拉致しかねない」


「いやいや、流石に拉致はないでしょう。全世界ダンジョン攻略者協定でしたっけ?あれにも他国の攻略者の拉致は重大な協定違反と記されていたと思いますが」


 10年ほど前に結ばれたその協定は、ダンジョン攻略者を巡って隣国同士での戦争一歩手前まで発展した際、強制的に全世界のゲートが存在する国家間で結ばれたものだ。それを破れば間違いなく世界中で弾きものにされるだろう。

 しかし朱夏の考えは少し違っていた。


「蘇生魔法を手に入れるためなら協定なんぞ知らんという輩もいる。現に日本のように他国と情報や攻略者を貸し借りして協力する国もあれば、ほぼ鎖国状態で自国のダンジョンの情報を一切漏らさずやっている国もある。後者なら世界から爪弾きにされようが狙ってくるという可能性もありうる。」


「確かにそう言う国もいくつかありますからね。わかりました、このことは誰にも話しません。というかこんな重要なことペラペラ話しませんよ」


 平静を装うように真司は笑って答えるが、その心中では様々な考えを巡らせる。


(俺を救ってくれた少女……世界唯一の蘇生魔法……。欲しい!将来パーティーを組むなら、是非その子にも俺のパーティーに入って欲しい。いや、その前にお礼を言わないとな)


 名も顔も知らぬ少女とはいえ、同じ学園にいるという朱夏の発言からそう遠くないうちに会えるだろうと、真司は期待に胸を膨らませる。なんならいっそこの場でさりげなく名前を聞き出そう、そんなことを考えていると朱夏が話題を切り替える。それも真司の浮ついた考えが沈むほどの、2人にとっては重要な話題である。


「少年……近々30階の階層主との戦いがあるのを知ってるか?」


「ええ、幽々子ゆゆこ先生から聞きました」


 真司は先程の幽々子の長話の途中にその話題が登ったのを思い出す。現在の日本で最も攻略の進んでいるのは東京に現れた第一ダンジョン。そしてその攻略は29階層まで進んでいる。さらに、もうすぐ30階の攻略が終わり近々階層主との決戦があるというのだ。


「その階層主なんだが……もしかするとあいつかもしれん。5年前我々の前に現れたあの化け物……」


 ……ぞくり

 真司は大きく身震いした。それが武者震いなのか恐怖によるものなのか、はたまた両方によるものなのか。真司自身もはっきりと断定できないそんな震えが真司を襲う。


「……やっぱり生きてましたか。でも今の攻略者であいつに勝てるんですか?」


 真司は震える拳を必死に抑えつけ会話を続ける。真司にとってこれはどうしても聞いておく必要がある。

 しかしそんな真司の不安を嘲笑うかのように、朱夏はその豊満な胸を張り大袈裟に笑う。


「はははははっ。今の攻略者達のレベルは5年前より格段に上がってる。勿論ダンジョン内で絶対なんて言葉存在しないが、絶対に限りなく近いメンバーで挑むことになっている。学生のお前が心配することじゃない」


 朱夏が言った通り攻略者のレベルは右肩上がり。攻略者のための学校ができ、ダンジョン攻略セオリーが作られ、そのおかげで優秀な攻略者が増えているのだ。


「……そうですよね。失礼しました。ところでそのぉ……あの時一緒にいた少女って誰なんですか?」


 朱夏の言葉に安心した真司は先程流れてしまった、5年前一緒にいた蘇生魔法を使えるという少女の話に話題を振る。先程から重要機密であろう内容をペラペラと話す朱夏ならば、うっかり口を滑らせるのではないかという期待を胸に。


「馬鹿め、私が教えてしまったらつまらんだろう。女の1人や2人3人、自分で見つけてみせろ」


「ですよね〜」


 朱夏の口はうっかりと滑ることはなかったが、そう言った朱夏の口元は緩んでおり、真司をからかって楽しんでいる。そこで朱夏は何か思い出したように左手の手のひらを右の拳で叩く。


「そうそう、言い忘れていたが幽々子はかなり曲者だから気をつけろよ」


「あぁ、確かに腹黒そうですけどね」


「いやいや、それもあるがそういうことじゃない。私があいつに1年A組の担任を頼んだ時、あいつなんて言ったと思う?あいつは、全員ダンジョン科やめても知りませんよ。それと何人までなら死んでも大丈夫ですか?っていつものあの笑顔で言ってたからな」


「……超スパルタってことですか?」

(うわぁ、なんか嫌な予感が……)


 聞きたくないけど、聞いておかないといけないような感覚が真司を襲う。


「はーはっは。スパルタ?あいつはそんな生易しくないぞ。相当なドSで、人が苦しむのを見れば見るほど嬉しそうに笑うやつだからな。でもあいつなら誰も死なせはしないだろうからそこは安心していい。とにかく健闘を祈る。|明日(・・・)から頑張れよ」


「えぇ、わかりました。それじゃあ俺はこの辺で」


 真司はそう言って立ち上がると、右手を軽くあげ挨拶する朱夏に会釈し、部屋を後にする。精神的に色々と堪えた話を聞かされた真司は、すぐさま部屋に戻り寝ようと決心を固めている。

 ちなみに校舎から真司達の住む寮までは非常に近い。寮はこの学園と同じ敷地内にあるため、歩いてもすぐ着く距離である。真司はその道のり1人物思いに耽りながら進んでいく。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆


「はぁ、いい加減この部屋片付けないとな」


 真司は自分の部屋に、無数に積み上げられている段ボールの山を見てため息をつく。

 本来であればもう少し余裕を持って引っ越しする予定だったが、諸々の事情により引っ越しが遅れてしまったのだ。そのため未だ段ボールの山がほとんど開かないままになっている。


 私立ダンジョン学園では全寮制で、生徒一人一人に豪華な部屋が与えられている。家賃を払うとすればかなり高額だろう。

 しかしこの部屋の家賃はタダで、それ以外にも一流の料理人が複数いる学食や、その他諸々の施設全て無料。

 さらにそれだけではなくこの私立ダンジョン学園では、防衛大学のように給料制度すら存在する。というかなり好待遇の学園なのだ。

 勿論、それだけの好待遇を受けられるのも、人類の希望などという重苦しい肩書きがあるためだ。


 真司は段ボールを避けながら部屋の中を進み、ベッドに腰掛けるとそのまま横になる。


「あぁー、疲れた……。すこし寝よう」


 頭の中をグルグルといろんな考えが巡る中、一つ一つに心の整理をつけていく。自分が一度死んだこと、命を救ってくれた少女のこと、蘇生魔法のこと、30階の階層主のこと……。そうしているうちに真司は小さな寝息を立て始めていた。


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