第33話:僕は写真家で、ストーカーで。

 小学生の時から僕の傍らにはいつも幼馴染の女の子が居た。

 名前はハルコ。

 体を動かすことがちょこっと苦手で、でも溌溂としていて、責任感があって、自らクラス委員長とか名乗りだしちゃうそんな女の子だ。

 僕らはよく似ていた。例えば、僕は写真部、ハルコは吹奏楽部とお互い文化部に在籍していたこと。そして2年に上がる頃にはお互いが部長となっていたこと。球技は苦手なのに走るのは得意なこと。あとは好きな食べ物とか、とにかく挙げだしたらきりがない。共通点だらけの僕らは昔から何をするにも気が合った。そして何より誰と過ごすよりもお互い楽だった。

 そんな理由で僕らは中学2年の夏に付き合いだした。


 確か、地元の大橋で花火大会があった日だったかな。

 東京の空には星一つ見えないことなんてしょっちゅうだったけど、その日は赤、青、緑、白など様々な色の大輪が夜空に咲いていた。

 花火大会の日に告白なんて、なんてベタなことを……そう君は思うだろうね。でも僕はあえてこの日を狙ったんだ。理由を言えば、こんだけベタなんだから自分以外にも誰かそういう人がいると思ったからだ。周りに紛れたかったから、と言うべきかな。

 小さいころから仲良しだった僕らは別に改めてお互いの関係を確認することもなかったんだけど、僕には実感できる確かな繋がりが欲しかった。でも改めて人気のないところで仕切り直して告白なんかしたら僕らの関係が一からスタートしてしまう気がして内心怖かった。しつこいようだけどだから僕は無難を好んだんだ。


「キスもまだだし、手を繋いだことなんて小さい頃以来ないけど……僕達ってもう恋人同士だよね? 」

 この期に及んで僕と付き合ってください、とすら、言えないんだから全く。

 あ、ここ嗤うところだよ。だって僕はそれだけ情けない男なのだから。


 夜空に光が上がって、大輪が弾けるたびに明滅して見えるハルコの顔はまるでパラパラ漫画みたいに一コマずつ生き生きと変わっていった。戸惑った表情が変わり、それは柔和に綻んで、暖かな笑顔がハルコの顔に咲いた。


「何言ってんの? 今さらだよ、そんなこと」


 全く絵に描いたようなご都合主義の展開だけれども、僕の人生ではそれが有り得た。ほっと一息ついて、安堵した気持ちの中で僕は確かに胸に刻んだ。

―――この人を一生守っていこう、と。


 それから僕らは受験を終え、二人揃って地元の高校に通うこととなった。ここでも僕は写真部に、ハルコは吹奏楽部に。

 放課後、薬品の臭いで満たされた現像室にいると、校舎のどこかから吹奏楽部の演奏が聞こえるんだ。あの音の中にハルコの奏でる音も混ざっているんだ、そう思うと遠くの奏でが耳を伝わって僕に届くことで、姿は見えないはずなのにハルコがそばにいる気がした。僕はそんな時間がたまらなく好きだった。


 高校生になった僕ら、というより恋人同士になった僕らは中学で出来なかったことを沢山した。手をつないだり、キスをしたり、それから何度もデートをしたり、喧嘩をすることももちろんあった。それは辛かったけど、今思えば喧嘩を乗り越える度に僕らの結び目はきつく固くなっていった。


 3年の冬を迎えてハルコは国立の大学へ進路を決めていた。クラスのほとんどの生徒が進路を定めていた。そんな時、僕はというと……そう、僕だけがこの学生生活の中から上がりを見いだせずにいた。

 滑り止めで受けていた私立大学には合格していたけど、ハルコと一緒の大学を受験して落ちてから、僕は燃え尽きたように全てに対してやる気を見いだせずにいた。

 生きているのか、死んでいるのかはっきりしない時間の中で僕は無為な日々を過ごしていた。献身的に励ましてくれるハルコすら鬱陶しくて、その頃はカメラばかり触っていたっけ……

 周りの同級生たちが受験勉強にラストスパートをかけている中、僕はふらりと外に出て、写真を撮って、写真屋に通い続ける。撮ったのは枯れ葉とか、朽ちた樹とか、鳥の死骸とかそんな退廃的なものばかり。みんな死ねばいいのに、なんて子供じみたことを思いながらどうしようもない日常を煙のように漂っていた。


「なぁ、ここで働く気はないかい? 」

 通い詰める写真屋の店主がそんなことを言うもんだから僕は呆気にとられて、思わずはい、と返事をしてしまったんだ。

 この時期でしかも制服姿。

 どんなに通い詰めても何も言ってこないから不思議とは思っていたんだけど、まさか誘われるとは思ってなかったよね。

 店主は無精ひげの生えた人相の悪いオッサンでさ、サングラスをかけるととてもまともには見えないそんな男だった。こんな男が僕の人生のターニングポイントってのは少し不満ではあるけど、事実そうだった。彼と出会うことで僕の人生は大きく変わったんだ。

 それは良い意味でも、悪い意味でも、ね。


 僕はしつこく両親を説得して、その店で働きながら写真家になることを目指した。両親は最期まで首を縦に振ることはなかったが、下宿先に乗り込んでくることもなかった。

 これは僕の人生を真剣に考えた末に、それでも好きなことをやってほしい、と応援してくれたハルコのおかげでもあった。

 この恩は一生を終えたところで忘れることはなかったし、そして僕が塵となって消える瞬間までこのことを僕は覚え続けているだろう。


 平日は夜遅くとまではいかないけどみっちり働いてさ。休日は海や、湖、川。山や、森。街中や公園近くのイベントの様子をひたすら写真に収めていた。その時は毎日が楽しかった。撮るものは風景と、ハルコのポートレートばかり。

 通う場所が違っていても、学生と社会人という立場が違っていても、僕らの関係は変わらなかった。

 ハルコは大学でも吹奏楽を続けていて、長年続けていた成果がこの時、実を結びつつあった。

 成功のタイミングも僕らは似ていた。僕もその頃から写真家としての仕事を貰えたり、時には個展を開かせてもらえたりと忙しい毎日を過ごしていた。

 そんな日々が数年すぎて、僕らはそれで食べていけるようになってさ、まぁそろそろかな、と思ったんだよね。


 夜の公園には横並びにベンチが続いていて、いつもはカップルの逢瀬の場であったけど、その日は嵐が過ぎ去った後のように人一人おらず、閑散としていた。

 静寂の中お互いの声がよく通って、小心者の僕が1歩を踏み出すにはかなり勇気が必要だったよ。

 中学の頃とは違って周りは静かで、群衆なんていなくて、僕とハルコのふたりきりで。意気地なしだったあの頃とは違う、ってことを示したくて僕は震えた声でハルコに言ったんだ。


「結婚しよう」と。

 やっと男らしくなれたと思った。


 僕らの目の前には噴水が上がっていてそれは根元から照らし出されるランプによって噴きあがる水は色づいて、なんて綺麗なんだろう、って思った。

 最初、ハルコは驚いていたよ。赤らめた顔が噴水の灯に照らされて、その横顔はとても愛おしく見えて、僕は思い切りハルコを抱きしめた。


「はい……」


 体を離して、ハルコは顔をあげて、僕はハルコの瞳を見て、それから互いに見つめ合ってキスをした。

 仮に死に時を自分で決められるとしたら、僕は迷わずこの瞬間を選ぶだろう。それぐらい僕は舞い上がっていたわけだよ。いわゆる人生のピークってやつだね。


 ま、ピークってことはここから僕の人生は緩やかに落ちぶれていくわけだけど、先は禄でもないものだから足早に駆け抜けていくとしようか。


 僕らの新婚生活は順風満帆だった。近所の人から見たら何か裏があるんじゃないか、と勘ぐってしまうほど、仲良しだった。

 しかし、学生時代と大人になった頃では決定的に違うものがあった。

 それは学生時代とは比べられないほど他者との関わりを持たなければならないことだった。社会に出たのだからそれは当たり前だし、そんなの誰にでも起こりうることだけど、僕らの日常はそれによって崩れていった。

 ハルコが中心だった僕の世界は日々与えられる他人の価値観によって侵食され、彼女に対しての純粋さは崩壊していく。それはきっとだけどハルコも同じだったんだ。

 つまり僕らは社会に適応していく中でお互い、外からの刺激を求め始めてしまった。

 もちろん、そんなのダメだ、と思って歩み寄ろうとはしたよ。でも一回刺激が頭に根付くとそれは離れなくて、寄り添おうとすればするほど外が恋しくなるジレンマは膨れ上がっていった。

 耐えかねた僕らはついに離婚してしまった。積み上げてきたものってホントにあっけなく崩れるもんだよね。


 離婚してからの僕は高校時代の受験期に味わった虚無感に再び襲われた。高校時代はストレスを写真で表現することで昇華していたけど、アルコールに逃げることを覚えた僕はもう、始末に負えなかった。

 自堕落な毎日が続き、その時には仕事も減り、ほとんどないようなものだった。ついにはカメラも触らなくなった僕は日中、機械的に写真屋の作業を手伝い、夜は少ない貯金を崩して居酒屋に出向き、酔って暴れての繰り返しだった。


 そして僕は運転中に急性アルコール中毒を起こした。

 昏睡する頭に視覚的な情報など送られては来なくて、一時的に盲目となった僕はいつの間にか通りの電柱に突っ込んでいたんだ。


 まるでドミノ崩しみたいだよね。ほんと笑えるよ。


 死んだ後、僕の魂は空にでも昇って行くのだろう、と思っていた。

 だけどそれは違った。

 僕はこの街に縫い付けられてしまったようだ。有り体にいえば地縛霊ってやつだね。困ったなー、なんて思いながら綿毛のようにこの街を彷徨っていると、夏の暑い日にハルコと出会った。


 ハルコの隣には男がいた。

 男はいかにも体育会系で、鎧のような筋肉がポロシャツの上から浮き出ていた。形容するのなら人間ではなくて熊だな。

 何を比べてもその男と僕は真逆だった。男はまるでハルコの追い求めてた刺激を具現化したみたいだ。僕が愛で続け、縋ってきた思い出なんて最初からなかったように次の恋を始めるんだから女はほんと軽やかな生き物だと思うよ。


 姿が見えないことをいいことに、僕は仲睦まじく歩くふたりを尾行し続けた。ハルコについていけば何となく成仏できる予感が僕にはあった。

 尾行は四六時中。

 ハルコが独りの時も、男と一緒の時も。時には男とハルコが馬鍬っている時も僕はALSOKばりにハルコを観察し続けた。


 死んでから見たハルコの顔はどれも僕が知らない表情ばかりだった。

 僕といる時のハルコはどんなときも溌剌としていて、その元気に僕はいつも救われていた。

 でも、死後に見たハルコの姿はどこか儚げで、言動もなんだか落ち着いていて、名前の通り、晴れが似合っていたあの子は今ではどちらかというと雨が似合う。これじゃウコだ。

 まるで姿形がそっくりな別人を見ている気分。

 ハルコの今に僕は生きていない。そう悟った時、ハルコ中心に回っていた僕の人生は置き去りにされ腐り果ててしまった。


―――僕の人生ってなんだったんだろう。


 考えても答えは出ず、また忘れようとも一度感じた違和感は気づいた時にはもう根付いていて、それは出来そうになかった。


―――簡単に忘れ去られてしまうのなら、もっと違う道があったんじゃないか?


 そんなことを考えながら、ハルコに付き纏い、僕は生きて来た時間をひたすら悔い続けた。


 そんな日々が何日か続いて僕は肉体を持たないのになぜか疲れ果てていた。そして僕はハルコを尾行することを止めた。

 死んでまでしてこんな苦しい思いをしたくはなかった。

 僕はハルコの部屋を出ようとした。成仏は結局できないまま、この街をいつまでも彷徨うこととなるんだろう。そんなことを思いながら僕はハルコの横を過去ろうとした時ふいに僕の背後で物音がした。



 振り返って目にしたそれは、僕が初めてハルコに告白した日に撮った花火の写真だった。

 ピンぼけしていて、極彩色の靄にしか見えないそれをハルコは今でも額縁に入れてひっそりと飾っていたようだ。ハルコの表情のみを追いかけることに躍起になっていた僕はその写真を見落としていたようだ。


 額縁が割れ、硝子の破片が散らばる。驚いたハルコは肩を大きく震わせた。


「あ……」

 振り返ったハルコは散らばった硝子を掃除して、どこかへ行ったかと思うと再び部屋に戻って来て一言呟く。


「ねぇ、もしかしてそこにいるの? 」

 今度は僕が大きく肩を震わせた。ハルコには僕のことが見えるのか、と目を疑った。


「ねぇ、そこにいるんでしょ? 」

 どうやらハルコは霊能者とかそういう類の人間……ではないようだけど、当てのない足取りで部屋中を歩き回り、彼女は僕の姿を探そうとしているようだった。ここにいる、と試しに声をあげてみたが、もちろんハルコにこの声は届かない。


 ハルコに僕の存在を伝えようと、写真に向かって必死に念じると風も吹いていないのにそれが舞い上がった。まさか成功するとは思ってなかった。何でもやってみるもんだね。

 舞い上がった後、ゆらりゆらりと舞い落ちる奇跡と軌跡を信じられないという目でハルコが見つめている。


「やっぱりそこにいるんだね……」

 安堵した声がハルコの口から漏れて、張り詰めていた空気が弛緩する。窓から差し込む夕陽に照らされたハルコの横顔は笑っていた。

 僕がここにいることに気付いたこと。

 僕のことを忘れていなかったこと。

 僕を思ってハルコが僕にしゃべりかけていること。目の前で起こるすべてを僕は信じられないでいた。


「久しぶりだね。いつか会えると信じてこの写真を残しておいたの」


『そうなんだ』


 それからハルコは最近起きたこと、新しい彼とのことをゆっくりしゃべり始めた。ほとんどが尾行中に知った情報だったが、僕はそれを噛みしめるように聞いた。しゃべっている姿は昔の通り溌溂としていて慣れ親しんだ姿が僕の目の前にあった。


 突然、ハルコは話を中断し、黙り込む。

 どうしたの? と問いかけてももちろん僕の声は届かない。


「わたしばかり幸せで……わたしだけ生きていて、ごめんなさい」

 呟くハルコは俯いていて、表情は見えなかったが、上ずる声と鼻をすする度に揺れる肩で泣いていることが分かった。


「君は『僕らは共通点ばかりだね』と言ったけど、ほんとは君に合わせていたの。もちろん、通じるところは他の人よりすごく多かったけど、私が君に合わせていたこともあった。嘘をついていてごめんなさい。でもわたしはそれくらい君のことが好きだったんだ」


 初めて知った事実が鮮烈すぎて僕は稲妻が走っているかのようにその場で立ち尽くしていた。


「それくらい大好きだった君の手を、私は離してしまった。何でそんなことしたんだろうね……」

 項垂れたハルコを見ていると心の穴が広がっていく気がした。

 僕はこんなに思われていた、それが今は只々嬉しくて、でもその想いが届かないことが悔しくて僕はただ立ち尽くしていた。


 彷徨う視線の先には写真立てがあって、僕はそれに向かって再び念を送る。そこに収まっているのは全て僕が撮った写真だった。僕はそれを容赦なく床に叩きつけた。

 砕けた写真立ては硝子の破片を散らばらせる。ハルコがそれに気づいて肩をまた震わせた。

 僕は懲りずにこの作業をやり続けた。

 一人でに落ちては砕ける写真立て。

 そんな異質な光景をハルコは黙って見ていた。


『ハルコは前に進んで』


 声を持たない僕は思い出を自らの手で破壊することで、ハルコにその想いを伝えたかった。


 ハルコが僕のことを忘れずにいてくれた。それだけで十分だった。

 あんなに悔やんでいたのに、憎んでいたのに、その事実があるだけで僕はこんなにも満ち足りている。どんな人生であったとしても、僕の隣にはハルコがいた。それだけで僕の人生はおつりがくるほど幸せだったんだと思う。

 やがて透ける体が夕陽に溶けていく、僕という姿は失われ、塵となっていく、予感がする。


『いつも隣にいてくれてありがとう』


 きっとこれを告げるために僕は地縛霊となったのだろう。僕はそう思った。あ、でもまだ言い足りない。


『僕の声は君に届くかな? 』



 届くといいな―――

 僕は光に溶けた。



「ただいま」

 玄関から声がして、視線を起こすと、珍しく早く帰ってきた彼がいた。

「おかえり」

 項垂れたままのわたしの周りには砕け散ったガラスの破片が散らばっている。そんな光景を見て彼は青ざめた顔で声を張り上げた。

「強盗か? 」


「違うの」


「じゃあ、どうしたんだ」

 訝しむ彼を納得させられるような答えは見当たらない。やがて彼はポケットからスマートフォンを取り出す。警察に連絡しようとする彼に気づき、私はそれを必死に止める。


「いいの。そうゆうのじゃないんだよ」

 泣きじゃくった顔を見て、彼は優しく私を抱きしめる。


「もしかして、また彼のことで悩んでいたのかい? 」

 私が頷くと、彼はきつく私を抱いた。息苦しいほど抱きしめられた身体からは暖かな体温が伝わってくる。伽藍洞となった私の器に温もりが注ぎ込まれていく。


「今日、あの人が私の前に現れたの。姿は最期まで見えなかったけど、確かにそこにいたの。それであの人は消える前に昔の思い出をすべて破壊していった。それは私に対する恨みからなのかもしれない。でもね、こんなことを私が思うのはおかしなことだけれど、『前に進め』とあの人がそう言っている気がしたの。勘違いかもしれないけど私はそうだと思ったから……だから……私はあの人にどんな風に思われているとしても前に進むことを決めた」


「だったら、俺はそれについていくだけだね」

 当たり前のように彼がそういうものだから、私はなんだかそれが可笑しくなって、噴きだしてしまった。憑き物が取れたように笑う私を見て彼は、そんな顔もするんだね、と呟きながら微笑んだ。


「うん。頼りない私だけどよろしくお願いします」

 彼はもういない。

 その事実を受け入れるにはまだ時間はかかるだろう。けど、この人となら、そう思った。私の身体がやっとここに根を張った気がした。

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