労)No.70「警告書」

タイは書類社会である————。


 まぁー、口約束が信用ならんから、書面に残すというのは当たり前なんだが、それにしても何かにつけ、紙の書類が多い。その都度、サインをしなきゃいかんので、サインをできるだけ簡略にしたいのだが、簡略にすりゃ、マネされて「公文書偽造」なんてことも当然,起こる。


 さて、会社内において、従業員が勤務態度が悪い、無断欠勤する、規則を守らない———、こんな場合において「警告書」が発せられる。

 年間3枚貯まれば、首(クビ)にできる——って寸法だ。


 問題社員を抱えると、とにかくこの「警告書」を貯めることが必要だ。これさえあれば、「労働局」に駆け込まれても、抗弁できるし、勝てる。


 しかしながら、奴らも、2枚発行されていて、リーチがかかっているとなると、急に真面目になる(笑) それなら最初から真面目にやっとけや、と言いたくなる。


 タイ人労働者は過度に法律で守られている気がする。


ただでさえ、働かないのに、法律を背中にサボるから、会社側はタマったもんじゃない。

 それ故、切り札はこの「警告書」しかない。


 コンビニのスタンプやシールを集める気分だ(笑)


晴れて、3枚集めると、この「警告書の束が目に入らぬかー!!」と問題社員に突きつけることができる。

 それはそれは、爽快極まりない瞬間である(笑)


働かない国民を抱えている国ほど、豊かじゃないよね。

そういえば、ギリシャってどうなったんだろ?


 普通に、真面目に働こうよ———。


国から与えられている、「有給休暇取得規定」だけでも、我々日本人からすりゃ、「どんだけ休めんねん」ってくらい、あるんだからさ。


 きっと、この国の人は日本の会社は全て “ブラック企業”に映るんじゃないかと思う(笑)

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