人)No.44「モータサイ」バイクタクシー
タイには、「モータサイ」っていう、バイクタクシーがある———。
それは、タイの交通事情に関係していることが大きい。なんたって世界有数の「交通渋滞」を誇る首都バンコク。車で走るよりは歩くか電車に乗る方が早いし正確である。ただ、地下鉄やモノレールまでの道中が長いのでクソ暑い中歩くのは辛い。ってなことで生まれたのが「モータサイ」。
路地の奥とか、地下鉄、モノレール(BTS)、バス停の近くに屯して客を待つのが彼らの営業スタイル。しかし、この「モータサイ」も国の管理下っていうか免許制になっていて胴元(親分)が居てちゃんとしたピラミッド組織になっている。
「モータサイ」を個人で営業していると、その筋のマフィアがやって来て所場代とか管理費の名目で「上納金」を出せとか、痛い目にあったりするらしい。
よってこういうトラブルを防ぐために組織に認可制を取っていて、その組織に属して(加入して)営業するしかないのだ。
彼らは、オレンジ色のジャケット(背中に番号を背負っている)をお金で買うのだ。そうしてやっと営業が認められるのだが、一回客を運んで(概ね500m〜1km)5バーツから15バーツという料金。
まっ、簡単に言えば、まともに職に就けない人間が最後の仕事として選ぶ感がある(タクシーもそうだが、こっちはまだ車の運転ライセンスを持っているだけましか)。昼間の客待ちの時間帯には缶ビール飲んだり、タバコ吸ったり昼寝したり……。
とは言っても、けっこうこの「モータサイ」は庶民の足として定着しているし、ないと困るのだ。
小生も休みの買い物なんか車運転するの邪魔臭い時はよく使う。ただ、彼らは日本人や白人と見ると料金を誤魔化したり、値上げしたりして来るので要注意だ。まっ、5バーツの違いだけど、それでもムカつくやんね(笑)
この「モータサイ」、ヘルメットも着用しないし、万が一事故っても何の保障もないので、それを承知の上で使うこと。
タイ人の女の子は、「女の子乗り」な横乗りしてるけど危なっかしくて見てられない、一度、振り落とされて、頭から血を流しているのを目撃したこともある。
我々、車を運転する方からすると、何ともウザい存在だ、横から、斜めから入って来るし、雨の日には滑って勝手に転んでるのはいいけど危うく轢きそうになったりする。
そんなこんなな「モータサイ」だけど、タイならではのものなんで、一度使ってみることをお勧めする(ただし自己責任で)
南国のぬるい風を切って走るのも悪くない———。
【駐在員心得】
モータサイの運ちゃんと料金でもめたら、あっさり払いましょう。奴らは底辺な人間が多いので喧嘩沙汰になって怪我するのもバカバカしいし、命落としたらそれこそアホらしいんで。たかが5バーツ10バーツで、奴らと喧嘩しても損するだけなんで。
けど、顔見知りになるといいこともあるんで、使い方次第です。
|.............λ んじゃ、今日は、この辺で。
by ピエ太
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