人)No.12「運ちゃんネタ」(その1)

 さて、前にもお話した、「タイ人運転手」ネタ、行きます(笑)


 私の「専属運転手」は、覚えているだけで19人、交代している。うち自分の意思で辞めていったのは4人(だったと記憶している)


 タイ社会は「階級制度」というか「階層意識」が高く、見えない「身分の縛り」のようなものが未だに厳然とある。

 教育水準についても、この十年でかなり変わって来て、赴任当初は、「小学校卒」というワーカーは割と多く居た。今は、田舎にでも行かない限り少なくとも中学までは出てるものが大勢で、普通は高校までは行って社会に出てくる。


 大学進学はまだまだ敷居が高く、圧倒的に高い(タイ人の収入からして)授業料のせいで、大学進学率はかなり低い。


 そんな中で、「運転手」とか「バイクタクシー」などの職業は、彼らタイ人からしても、水商売の女性と並んで、かなり「低層階級の人間がする仕事」と認識されている(ようだ)。異論のある方もいらっしゃるかもしれませんが、少なくとも私の十年の経験からすると、そう、である。


 で、前置き長くなり申し訳ない 


        ******運ちゃんネタ*****


 基本、タイ人、って「地図」が読めません(笑)マジで。

 地図は普通、上がN(北)の設定で書かれていますよね?普通。


 ——明日、ココ行くから、準備しといて

 ——カッポーン(タイ語で、かしこまりました)


 そう言って、ご丁寧に相手先住所と電話番号、そして地図を手渡します。


 まず、彼は、地図をしげしげ、と見て、次にくるくると地図を回し出す。


 何度も、なんども——、回転させる。


 ———分かりました!  (満面に笑顔で、自信ありげに)


 で、あくる日。


 客先に1時間の遅刻。


 途中で、客先に電話。


 ——運ちゃん、道に迷ってます、すんません。

 ——ああ、そうですか、ごゆっくり気をつけて……待ってますから


 お客さんも心得たもんである(笑)


 で、私。


 ——分からんねやったら、最初から「わかりました」て言うなやっ!!


 とブチ切れ。件のタイ人運転手、頭かきかき、ニコニコ ヘラヘラ。


 ——何が可笑しいねん!!っ(と、日本語で再びキレる)



 こういうの、いまだに何度も経験してます。もちろん駐在仲間達も。


ナビ付けたらええやん——、ご尤もなご指摘。最近やっと使えるタイ版ナビ出て来ましたが、、、そもそもナビあるなら「運ちゃん」要らんよね、って話ですww



 

【タイ駐在員心得】


 * タイ人は地図読めません(基本)

 * 約束時間の1時間前に着く計算で出発せよ



|..............λ    っじゃ、今日は この辺で。


                   by ピエ太

 


 

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