キャラ立ちぬ

先輩「キャラが立ってない」


後輩「はい?」


先輩「キャラが立ってない」


後輩「いや聞こえてますけど。どういうことですか?」


先輩「俺、仮にも主役だろう。もっと記憶にのこるようなキャラにならないとダメだ」


後輩「ショートショートにキャラもなにもないと思いますけど」


先輩「うるさい。とにもかくにも先ずは名前だ。先輩、じゃ話にならん」


後輩「はあ」


大黒屋光太夫「ということでこれから俺これな」


後輩「それ名前のインパクトだけで何やったか忘れられがちな人ですよ」


大黒屋光太夫「そうか?ならお前も付き合え」


エカチュリーナ「……ええ。もはや性別も違うじゃないですか……。確かにセットで覚えやすいかもしれないですけど」


大黒屋光太夫「よし。お前はエカチュリーナ賛成ということで」


エカチュリーナ賛成「それやりたかっただけでしょ!」


大黒屋光太夫「次はしゃべり方だな」


エカチュリーナ賛成「はいはいもうどうにでもなれですよ」


大黒屋光太夫「拙者は江戸時代であるから、これが良かろう」


エカチュリーナ賛成「ロシア人っぽいしゃべり方ってどんなんですかね。中国人ならアルですけど」


大黒屋光太夫「ぼるに致せ。奴等ぼるしちばかり食うておるからな」


エカチュリーナ賛成「酷いボル!主役とは思えない発言ボル」


大黒屋光太夫「あとは魅力的なタイトルでござるな。「ほったいもいじるな」とかよかろう」


エカチュリーナ賛成「それ万治郎ボル!」


大黒屋光太夫「同じ様なものでござる。「ほったいもいじるな」しばし待たれよ!」


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