パジャマ姿で殺されるな。

作者 坂口 修治

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★★★ Excellent!!!

殺されそうになっても信念は決して曲げない、それがプロフェッショナル

麻薬捜査官の、まさに命がけの潜入捜査をドライな筆致で描ききった作品。

麻薬や博打などに手を染める組織の末端へ潜り込み、次第に信頼を得て組織の内部へと深く潜入していく主人公。
会話や取引、組織の構成などがとてもリアルで、それだけに読んでいて正体がバレやしないかと常にハラハラ。まさに潜入捜査官に成り切って読むことが出来る。

また、組織で麻薬関係を一手に扱う幹部カルロスは犯罪者でありながらも、主人公を長年捜し求めていた片腕として信頼するようになり、その姿には少し同情するところも。
もし自分ならばカルロスに情が移って悩み苦しむかもしれない。
しかし、そんな姿を微塵も見せない今作の主人公は、麻薬捜査官って仕事は信念を強く持ち、たとえ殺されるようなことがあったとしてもそれだけは揺るがないという心を持たないとやっていけないということをその姿で語ってくれる。

まさにその世界のプロフェッショナルを描いた力作だ。