第15話 Everybody wants to rule the world
こと
ひとに関しては
自分の意思を見せるのは苦手。
『おいで』って
言われるまで待つし。
『~しよか?』って聞いても
返事がないと動けない。
いつまでも待ってる。
昔からそうだった。
やっぱり
犬族なんやろうな。
そこに
良いことがあるわけでもなく
むしろ
悪く転がるほうが多かったりしたけど
自分が
『~したい』とは言えず
強引に
押しかけたり
踏み込んだりも出来なかった。
ただ
大好きだから。
見返りがまったくなくても
それだけで
生きていけた。
考えてみたら
俺の住んできた世界には
“Master”ばかりしか居なかったな 。
みんな
自分が世界の中心で
自分のフィルターを通してしか
他人を見れない。
決して
“無償の愛”なんて
ありえない。
ひとが亡くなっても。
泣くのは
“そのひとが居なくなった世界に居る自分を想像すると哀しい”
から。
誰も泣いてなかったよ。
自分のスタンスを
プライドを
失くしたくないだけ。
だから
言えなかった。
誰もが
世界を支配したがってるから。
♪
これは僕の欲望
これは僕の後悔
決断に力を貸してくれ
すべての自由と喜びのために
永遠なんて
どこにもないんだから
そう
誰もが世界を
支配したがっているんだ。
Tears for Fears
『Everybody wants to rule the world 』♪
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