#58
九十九記念病院
ジェネシス部隊はブラックカイトの支持の下、病院内へと突入した。
ブラックカイトは先陣を切って院内中央へと向かう。
『ガスマスクの男は私が対応する、あなた達はその他の制圧と人質の確保、第2部隊と第3部隊は各階の制圧後、第1部隊の援護でヨロシク』
『了解!』それぞれが答える。
『!!特殊部隊が来たぞ!』SCARの部下が叫ぶ。
『かかれ!』デスマスクが号令をかけた。
怒号が飛びかう中、ジェネシス部隊が間合いを詰める。
ブラックカイトは真っ先にデスマスクのもとへと向かう。
『お嬢ちゃんが、相手してくれるのか』
『あんたみたいな気持ちの悪い男には興味はないわ』
『気の強い女は大好きだ』デスマスクは右腕をブラックカイトの方へ向けた。
ブラックカイトは即座に長い足を上げデスマスクの腹を蹴った。
デスマスクは後ろへ飛ばされ壁に背中を打ち当て倒れ込んだ。
『今のうちに人質を!』
『はい!』ジェネシス部隊の1人が人質を連れ出していく。
壁に倒れ込んだデスマスクがゆっくり立ち上がる。
『女だと思って甘く見てたな』
デスマスクは素早く拳をブラックカイトの方へ向けた。
うす汚いパーカーの袖口にあるチューブから霧状の毒が噴出され、ブラックカイトを襲う。
ブラックカイトは素早く頭の上のゴーグルを目元に下ろすとゴーグルの左側にあるボタンを押した。
するとゴーグルは即座に顔を覆いつくすようなマスクへと変形した。
『お前ら、、何者だ? 警察の人間じゃなさそうだな』
『教える必要はないわ』
ブラックカイトは再びデスマスクへと飛びかかった。
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