#46
もうすぐ日付が変わろうとしている夜のT都内。
斎藤良子は自宅のマンションの扉の前にいた。
鍵を開けて中に入ろうとした時、何かの気配を感じた。
素早く振り返るとマンションの廊下の奥に黒ずくめの人物が立っていた。
『・・・クロウ?』
【ナインゲートは危険だ、もう近づくな】
『まだ怒ってるの? しつこいわね・・・わかってるわよ、勝手な事をしたことは謝るわ』
【しかし、ナイトメアは壊滅した・・君のおかげだ】
『え・・?』斎藤はクロウの予期せぬ言葉に驚きを隠せなかった。
【だが、これからは本当の戦いになる。 だからもう近づくな】
『わかったわ』
すると楓は斎藤目掛けて小さな何かを投げた。
斎藤が慌ててそれを受け取ると物を確認した。
それはボイスレコーダーだった。
【ナイトメアの情報の礼だ】
斎藤がボイスレコーダーのスイッチを入れるとそこには美木本の異常な計画を話す声が流れた。
『これって!!』斎藤が楓の方に振り返ると、すでにそこには楓はいなかった。
『ほんと、カラスね』
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