#39
T都内:美木本グループ本社
楓は美木本敦が自宅に戻った事を三島から報告を受けると九十九を離れてT都内にある美木本グループ本社に向かった。
美木本グループ本社の屋上にたどり着くとT都の夜景が美しく浮かび上がっている。
楓は美和とスカイツリーから眺めた夜を少し思い出していた・・・・
すぐに我に戻ると楓は屋上のドアをこじ開け、中へ入っていった。
社長室をすぐに見つけると屋上のドア同様に扉をこじ開ける。
中に入るとデスクがあり、その上にはPCが1台置かれていた。
PCを開くとやはりと言うか当然と言うかロックされている。
【まぁ、当然だな】
楓はダメ元で”T-ROCK”と入れてみた。
PCはホーム画面へと導いた。
【意外と単純だな】
楓は画面にある無数のフォルダを調べる。
その1つに”T-ROCK"というフォルダを見つけた。
フォルダを開くと”T-ロック”に関する詳細が映し出される。
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〈T-ロック〉
地震発生時における津波対策システム。
T都心への津波被害を回避する為、神奈川の金田湾と千葉の富浦湾に巨大な壁を設置する計画。
普段の壁は海底へと格納されますが、津波発生時は約2分で地上に上げることが可能となり津波から都心を守ります。
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【これを国に売りつける気なのか・・】
楓は持参したUSBメモリスティックをPCに指し込み、T-ロックのファイルをコピーし、その場を去っていった。
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