第40話 ツバメの巣とはなんぞや


 こんにちは。

 なんやめっちゃ久しぶりの更新です。

 いや、もっと早く書きたかったのですが、なにしろ某サイトで抱えている(フトドキな)連載の書き溜めが進みませんで~。すんません~。


 最近ではぽっちゃり本人であるダンナにまで、

「ねえ、ぽっちゃりは? ぽっちゃり上がってませんよ、つづれ先生!」

 ってさんざん催促される始末。

 だからおかしいやん!!

 なんで催促されてんねんな、私!

 だれかなんか言うてやってくださいよ、ほんま!


 で、今回は「燕の巣」。

 すみません、今回はちょっと、鳥好きな方は不愉快な気持ちになるかも。

 ということで、お進みになる方は心してどうぞ。


 実は毎年、わたしたちの住むマンションの軒下に作られた巣に戻ってくる燕のご夫婦さまがいるのですが、今年も例によって四月の終わりごろから戻ってきていました。

 毎日せっせと朝早くから材料を運んで、夫婦で力を合わせて巣を手直しするかわいらしい姿が見えていました。

 雛が生まれる頃になると急にがひどくなりだすので、そのころになると私も巣の下に新聞紙なんかを貼って、汚れてしまった床は自発的に掃除もしておったのですが。


 今年はなんと、だれかが巣を壊してしまいました。

 ある日のこと、夜になってダンナが帰ってくるなり言いました。


「ツバメの巣、壊されとる。人間のやったことやな」

「えっ!」


 びっくりして外へ見に出たのですが、確かにこなごなにされていました。夕方、私が帰ってきたときにはなんともなかったのですが。

 ちょうど長い棒でつついたような跡がついていて、巣の材料だった土くれなんかが床に散乱してひどい状態。もちろんツバメの姿はありません。


「なんっちゅうこと、すんねんな……」


 いやもう、かわいそうでならん。

 毎年毎年もどってきてくれて、せっせと巣を作り直し、子供を育てては去っていっていたツバメ一家です(っていってもまあ、同じツバメとは限らないんでしょうが)。

 ダンナもさすがに腹に据えかねている様子。


「あんなことする奴はなあ、今度は自分が地震やなんかで家失うんや」

「ろくな死に方せえへんねん」

 と、まるでおばあちゃんみたいなことを言う。


 翌日になってマンションの管理人さんにも話してみたところ、

「まあ、嫌いな人もおるからなあ……」と言いつつ、やっぱり残念そうな顔。

 どうやらほかの階でも似たようなことがあったらしい。

 お隣さんも「かわいそうに……」とちょっとしんみり。


 カラスやったら人の顔を覚えているそうなので反撃でえらい目に遭いそうですが、ツバメさんはどうなんでしょうね。

 もう悲しい。

 どないかならんのかと思う。

 ともあれ、どこかでまた新しく巣を作り直していい卵を産んでいてくれたらいいなと思います。そういうあたり、動物は人間とちごて精神的にやられて行動できなくなるっちゅうのはなさげで羨ましいですよね。


「あ、壊されてもた」

「あらあら。しゃあないな~」

「ほな、次いこ、次!」

「そやね~」


 ぐらいなんかもしれませんね。

 うん、見習いたい。


 ……いやもう、ごめんなさい!

 ちょっとしんみりしてしまったので、すぐ次の更新しますわ!

 ちょっとお待ちを~!

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